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ねごと、新曲2曲を交えダンサブルにフロアを揺らす2マンツアー集大成

NEGOTO1

ねごとが3月から開催していた、ねごと presents “お口ぽかーん!?~つまり2マンツアー 2016~”が、4月4日(月)渋谷TSUTAYA O-EASTにてファイナルを迎えた。自分たちが今、もっとも対バンしたいアーティストと2マン形式のライヴを開催、全国5都市を回った。

 

最終ラウンドとなる東京公演の先攻はパスピエ。紅一点ボーカリスト・大胡田なつきを擁した5人組にして卓抜した音楽センスと独特の世界観をまとったポップ・ロックバンド。ちなみにねごとがパスピエと共演するのは2014年に開催された学園祭ツアー以来、2回目となる。

パスピエ1満場の拍手に迎えられて登場したパスピエは、大胡田のキュートながらも蠱惑的な歌声とシンセサイザーを基調としたパワフルなバンドサウンドで「トキノワ」「とおりゃんせ」とキラーチューンを畳み掛け、のっけからフロアの熱狂を我がものにする。大胡田は「ねごとファンのみなさんにも何かを残して帰れるようないいライヴをしていこうと思います」と意気込む。大人の童謡を思わせる「蜘蛛の糸」、昭和歌謡テイストのサビが絶妙な「シネマ」とパスピエワールドを存分に展開してオーディエンスを踊らせ、ラストの「MATATABISTEP」まで一気に駆け抜け、ねごとにバトンをつないだ。

 

そして、興奮の余韻と大歓声に包まれながら笑顔でステージに現われたねごとの4人。

NEGOTO3登場SEに乗せてそのまま4人が演奏をスタート、2分近くもの前奏を加えた「DESTINY(long ver.)」で幕を開ける。いっそう分厚く成長したアンサンブルを響かせて詰めかけた1300人の観客を魅了、スタートからバンドの自信と好調を見せつけた。

 

キラキラとした輝きを放ちながら力強く鳴り響くサウンドはもはや“ガールズ”の枠を軽やかに飛び越え、まさに“ロックバンド”の面目躍如。全5公演、それぞれに個性豊かなバンドと各地で熱戦を繰り広げ、蓄積されたエネルギーのすべてをこのファイナルのステージに注ぎ尽くすかのごとく、演奏に没頭する彼女たちの姿が客席の昂揚に拍車をかける。

 

「シンクロマニカ」ではシーケンスに重ねて場内一体となってのクラップがはじけ、「GREAT CITY KIDS」では「声を聴かせてもらっていいですか!」とステージ前方に躍り出た蒼山幸子(Vo.& Key.)の呼びかけに1300人が応えてコール&レスポンスと、ステージと客席のぴったり息の合った連携で前半戦にして盛り上がりは早くもピークに達する。

NEGOTO5「今回、久しぶりの対バンツアーということで、本当に刺激をもらえた、改めて対バンっていいなと思えたツアーでした」と共演したバンドの名を挙げながら、しみじみと振り返る蒼山。一方で、昨年リリースしたアルバム『VISION』の番外編的位置づけでもある本ツアー。当作品からの楽曲を中心に構成された中盤のセットリストから、後半戦へ、場内は怒濤のダンスフロアと化した。

「今の私たちのモードを感じてもらえるライヴにしたい」という想いのもと、東京では初演奏となる新曲を立て続けに2曲披露。なかでも最初の1曲はこれまでのねごととは一線を画す、クールかつスリリングな新機軸チューン。グラフィカルな光を放つパッドを左手に装着、右手にマイクを握りしめ、ステージを右に左にと激しく動き回りながらオーディエンスを煽る蒼山のアグレッシヴなパフォーマンスも印象的だ。新曲2曲に続き、「ループ」で自身が音そのものであるかのように、リズミカルに跳ねては激しく体をしならせるメンバー。急進的に突き抜けた「nameless」、抑揚あるテンポ感が小気味よい「透明な魚」とアッパーかつシームレスに繰り出される楽曲が容赦なくオーディエンスを巻き込み、踊らせる。そして、本編ラストを飾った「endless」、これまでとは格段にスケール感を広げたこの演奏が今ツアーの集大成であり、ねごとの新たな未来を予感させた。

NEGOTO2アンコールでは「近々、きっといいお知らせができると思うので、これからもねごとをよろしくお願いします!」と約束。終始、集中力の途切れない強靭なプレイで彼女たちのさらなる飛躍と進化を確信させた。

 

Photo by AZUSA TAKADA

 

【パスピエ】set list
M01. トキノワ
M02. とおりゃんせ
M03. 裏の裏
M04. チャイナタウン
M05. フィーバー
M06. 蜘蛛の糸
M07. シネマ
M08. MATATABISTEP

 

ねごと presents
お口ぽかーん!?
~つまり2マンツアー 2016~
-FINAL-
2016.4.4(mon) at SHIBUYA TSUTAYA O-EAST

 

【ねごと】set list                            
M01. DESTINY(long ver.)
M02. シンクロマニカ
M03. 真夜中のアンセム
M04. 未来航路
M05. 黄昏のラプソディ
M06. GREAT CITY KIDS
M07. カロン
M08. (新曲)
M09. (新曲)
M10. ループ
M11. nameless
M12. 透明な魚
M13. endless

 

EN1. sharp♯
EN2. 憧憬

 

www.negoto.com

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Gladはカラフルなミュージックジャンクション!出演オーディション突破アーティスト紹介!!

Audition_artists

『SYNCHRONICITY'18』出演オーディションを勝ちぬいたアーティストがついに決定!応募総数は約400。その中から最終的に残ったのは音源審査を含む30組。選考は協議を重つつも本当に難航したけれど、音源審査、ライブ審査を経て、弱虫倶楽部、Newspeak、all about paradise、ディープファン君、Opus Innの5組が決定した。それぞれ本当にかっこいいけれど、皆さんに聴いてもらわなくっちゃ始まらない。ってことで、主催者の完全に独断と偏見でオーディションを勝ち抜いたアーティストを紹介したいと思う。

 

yowamushiclub_2000

弱虫倶楽部

 

このバンドは、元The Flickers安島裕輔が昨年立ち上げた新バンドで説明が不要な方もいるかもしれない。最初はオーディション枠に入れていいのか正直迷った。だけど、そんな気持ちがどうでも良くなるくらいEggsにアップされた音楽は素晴らしかった。満場一致で一次審査を通過し、二次審査、リスナー投票と勝ち進み最終のライブオーディションへ。新バンドでも一度デビューしてるとライブへの期待感と観るハードルは自ずと上がってしまう。だけどライブはその気持ちを軽く越えていく。20分という魅力を伝えるには少ないオーディションの演奏時間ながら、音圧と演奏力、表現で完全に空間を飲み込んでいく。下記のYouTube音源もめちゃくちゃかっこいいけれど、ライブはそれ以上にめちゃくちゃかっこいい。ヒリヒリゾクゾク。ぜひヤラれて下さい。

 

 


 

newspeak2_2000

Newspeak

 

それぞれキャリアはありながら2017年に活動開始したNewspeakは、音源審査のみで勝ち抜いたバンドの一つ。審査にあたり、楽曲はもちろん、ライブまでYouTubeなどを細くチェックした。現場とはもちろん違うけれど、こうしてライブの質をインターネットでチェックできるって本当に便利な時代。文句のつけようのない楽曲のクオリティとどっしりと腰の座った期待感の高まるライブ。映像からその魅力が伝わる。実際に観ていないからこそ間近で感じたい、今回でもっとも楽しみなライブの一つ。てか、彼らの音楽が売れなかったらおかしくないですか?

 

 


 

all about paradise

all about paradise

 

all about paradiseも2017年1月結成、6月よりライブ活動を開始。初ライブからまだ一年も経っていないながらライブの空間づくりが本当に上手く、自分達の肩の力の抜けたマイペースな世界感に引き込んでいく。YouTubeにアップされている下記のMV「Coup d'État」は、懐かしさとキャッチーさを持ち合わせた彼らの初期を代表する曲になるだろう。ライブ審査ではトラブルに見舞われながらも勝ち進む。メンバーそれぞれのキャラクターが立っててまたライブの魅力を引き上げる。

 

 


 

deepfunkun

ディープファン君

 

めっちゃナメてるめっちゃナメてるバンド名だけどこのノリこそがファンク。(ファンクバンドを組んでた俺も過去そんな名前のバンドやってました笑。)その名前に負けない濃厚なグルーヴとファンクのソウルをライブで伝える。そして本気で中身のないような(いや本当はあるのか?)ことをMCで話すんだけど、そのあまりの熱量についついそうだよなって納得してしまう。危ない。でもそれがファンク。ファンク育ちの自分としては結局ファンクってことでまとめたくなるんだけど、そんな熱量をリアルに伝えられるバンドって本当にいない。70年代のねっとりしたグルーヴを現代的な感性で聴かせる、懐かしくも新しいスタイルは必見。どうでもいいけど彼らとはファンクを肴にたっぷり飲んでみたい。

 

 


 

Opus Inn

Opus Inn

 

個人的に今最も気に入っているバンド(ユニット)が、Newspeakとともに音源審査で通過したOpus Inn。久しぶりに心から応援したいアーティストに出会ったって感じてる。楽曲のセンスと声が素晴らしく、懐かしくも現代的なトラックも魅力。yahyelやD.A.Nと比較されることも多いけれど、彼らの魅力はまた違ったところにあると思う。その魅力と可能性を『SYNCHRONICITY』のステージで感じてほしい。

 

 


 

出演オーディションを勝ち抜いた弱虫倶楽部、Newspeak、all about paradise、ディープファン君、Opus Innの5組は、いずれも個性溢れる素晴らしいアーティストばかり。Gladはカラフルで色んな音楽が混じり合う交差点のような場所になるだろう。ここで一番沸かせたアーティストを来年は『SYNCHRONICITY』からオファーします。何かが始まる現場をぜひ目撃して下さい!!

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