レポート:ユニコーン『ABEDON 50祭 サクランボー/祝いのアベドン』(1日目)
7月30日(土)山形市総合スポーツセンターにて、ユニコーンのライブイベント『ABEDON 50祭 サクランボー/祝いのアベドン』が開催された。このイベントは同所で2日間行われるもので、30日はその1日目。ユニコーンのメンバーが50歳の誕生日を迎えるごとに開催されてきたイベント・シリーズで、メンバー内で最年少であるABEDONの地元・山形で行われた今回でしめくくりとなるライブ。
ABEX GO GO、ABEDON and THE RINGSIDE、氣志團、ユニコーンの4アクトが出演。チケットは即日完売、全国23ヵ所の映画館で生中継でライブ・ビューイングが行われ、大勢のファンが集まった。
トップのABEX GO GO は、ABEDONがユニコーン解散後にSPARKS GO GOの3人と結成したバンドで、現在ではこうしたイベントの時など、数年に一度のペースでライブを行っているレアな存在。デビューシングルである「おせわになりました」など5曲を演奏、ファンは歓声で応えた。
二番手のABEDON and THE RINGSIDEは、ABEDONと奥田民生、SPARKS GO GOの八熊慎一、斎藤有太、木内健のいつもの盟友からなるバンドで、6月3日にソロアルバム『Feel Cyber』をリリースし、全国ツアーを行ったばかり。アルバムのタイトル曲「Feel Cyber」やABEDONソロの名曲「欲望」など5曲をプレイした。ABEDON and THE RINGSIDEとして山形でライブを行ったのは、このイベントが初となる。
三番目の氣志團は、デビューアルバムからサードアルバムまでのバンド・プロデュースをABEDONが手がけてブレイクへ導いた、いわば愛弟子的な存在。このステージでは、往年の人気番組を模した『アベストテン』という企画を行った。
綾小路翔は名司会者に扮し、氣志團のメンバーはバックバンドとなって、10位から1位までの曲を紹介していく。ユニコーン/ソロ/ABEX GO GOでABEDONが書いた曲から10曲を選び、それぞれを日本の有名ヒット曲風にアレンジ、ユニコーンのメンバーをはじめとする出演者たちがそのコスプレで入れ替わり立ち替わり登場して歌う、という内容で、超満員の会場は終始爆笑の渦に包まれた。
綾小路翔は10曲中1曲でメインボーカルをとったが、氣志團の曲は1曲も歌わないままステージを下りた。
トリのユニコーンは、前半でそれぞれのメンバーの50歳イベントの時に発表してきた曲を1曲ずつ披露。この『ABEDON 50祭』のために書き下ろされた新曲「RAMBO N°5」もライブ初公開。途中MCでは、奥田民生から「ABEDON!おめでとう!氣志團もありがとう!自分たちの曲を一曲もやらずに終わったけど(笑)」と会場の笑いを誘う。後半は「ひまわり」「WAO!」など、ユニコーン再始動後にABEDONが書いてきた曲が並ぶメニューで、本編のラストでは、TBS系ドラマ『重版出来』の主題歌になった「エコー」、そして「RAMBO N°5」と共にこのイベントに書き下ろされた「50/50」の2曲も、初めてライブで披露された。
アンコールの「人生は上々だ」でABEDONは、90年代のユニコーンのアンコールの定番だったプレスリー風の衣裳に身を包んで客席のアリーナ後方から登場。フロアを縦断してもみくちゃになりながらステージにたどり着き、熱唱する。
客席との掛け合いを延々と続けている途中、サプライズでバースデイ・ケーキがステージに。出演者と観客、全員で「ハッピーバースデー」を歌い、ABEDONがロウソクを吹き消し、盛大に50歳を祝った。最後にABEDONは「サンキュー山形! 俺の生まれたところ!」と絶叫、皆に感謝の意を伝えた。
このイベントは翌日7月31日(日)にも、同じ出演者で行われる。
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