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レポート:ツアーファイナル!『POLYSICS TOUR 2016 ツアーでルンルン!!!』東京公演ライブレポート

POLYSICSヒキOG10526

POLYSICSニューアルバム『What’s This???』のリリース・ツアー『POLYSICS TOUR 2016 ツアーでルンルン!!!』の東京公演が、6月12日(日)、品川ステラボールで行われた。ツアーに伴いYou Tube Blogを開設、全11本すべてを4~5台のカメラで撮影、3曲のダイジェスト映像とライブ終了直後のメンバーのコメント映像を5分半にまとめてライブの3日後にアップする、という前代未聞のことを行ってきたこのツアーの締めくくりである本公演は、全34曲・2時間17分という「ほかのバンドならありえないがPOLYSICSとしてはごく普通」なボリュームだったが、そのサイズに詰め込まれた情報量と熱量は、このバンドのツアーにおいて過去最大レベルのものだった。

 

POLYSICSヒキ3OG10526

 

ニュー・アルバムの1曲目である「Introduction!」から、ライブの頭もしくは最後に居座り続ける初期のキラー・チューン「Buggie Technica」に続き、ニュー・アルバム収録の『アルプスルンルン』へ、という形でスタート。中盤の12曲目「テクノドラキュラ」から19曲目「Hurry Up」まではギター・ベース・ドラムから離れ、トラックと共に3人横並びでパフォーマンス。

 

POLYSICSハヤシOG10526

 

再び各楽器に戻った本編後半、ステージが進むにつれて楽曲のハードコア度が上がっていき、それに応じてオーディエンスも体力の限界までヒートアップ。アンコールは「このツアー、アンコールはニュー・アルバムの曲とライブ定番曲とレア曲」というハヤシヒロユキの言葉どおり、2000年のファーストシングル『XCT』収録曲「BE Still。」、ライブで人気の「Boys & Girls」と「ピーチパイ・オン・ザ・ビーチ」、ニュー・アルバムのリード曲「SUN ELECTRIC」でしめくくられた。

 

POLYSICSヤノOG10526

 

10曲目「ウィーダー」と13曲目「Raw」の2曲では、ヤノがメインボーカルをとる。なおヤノ、「Hurry Up」ではPCに向かうフリしてバンドの公式Twitterをアップしていたが、初めて動画を貼ることに成功、喝采を浴びる。「Let’s ダバダバ」でこの日最初のクラウドサーフを決めたハヤシは、2曲後の「ドップラーごっこ」でこのツアー恒例の「セルカ持って客席乱入、オーディエンスと一緒に写真撮影(それをあとでアップ)」を敢行。

 

POLYSICSフミOG10526

 

ベース・ボーカル・シンセとこの日も八面六臂の活躍だったフミは、MCのたびにテンション上がりすぎておかしな状態に突入するハヤシにツッコミ入れて軌道修正する役割も果たすなど、3人とも、1曲の中でやれること、1本のライブの中でやれることの限界値に挑み続けるかのようなステージだった。

 

POLYSICSヒキ4OG10526

 

結成19周年である今年、10月13日を「TOISUの日」として新宿ReNYでワンマンを行うことをアンコールで発表。8月14日『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2016』、8月16日『UKFC on the Road 2016』、10月1日『AOMORI ROCK FESTIVAL’16 ~夏の魔物~』など、夏のフェス/イベントへの出演も決まっている。

 

【POLYSICS YouTube BLOG 0612 in 品川ステラボール】

 

【POLYSICS Official YouTube Channel】
https://www.youtube.com/channel/UCgeTmrrtk9xUr_ijiTDJiYA

 

◆6/12(日)品川ステラボールセットリスト
01. Introduction!
02. Buggie Technica
03. アルプスルンルン
04. シーラカンス イズ アンドロイド
05. Be a Human
06. Young OH! OH!
07. Funny Attitude
08. MAD MAC
09. Dig Down!
10. ウィーダー
11. Tempo Tempo Tempo
12. テクノドラキュラ
13. Raw
14. 春夏秋冬
15. Commodoll
16. New Melody
17. Metal Coconuts
18. 友達ケチャ
19. Hurry Up
19. Let's ダバダバ
20. 299
21. ドップラーごっこ
22. 怪獣殿下 ~古代怪獣ゴモラ登場~
23. MEGA OVER DRIVE
24. ロボットマイムマイム
25. Shout Aloud!
26. 8 Beat Division
27. URGE ON!!
28. Dr Pepper!!!!!
29. Goody-Goody

 

EN1. Be Still。
EN2. Boys & Girls
EN3. ピーチパイ・オン・ザ・ビーチ
EN3. SUN ELECTRIC

             

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◆今後のLIVE情報
<ワンマンライブ>
POLYSICS 結成19周年特別企画「TOISU!!!感謝祭」
日時:2016/10/13(木) OPEN 18:15 / START 19:00
場所:新宿ReNY
料金:前売1,013円(税込/D別)

 

◆POLYSICSプロフィール

 

ハヤシ:Guitar,Voice,Programming,Vocoder,Synthesizer
フミ:Bass,Voice,Vocoder,Synthesizer
ヤノ:Drums,Voice

 

1997年、アメリカのNew Waveバンド“DEVO”に憧れたハヤシが高校生の時に結成。バンド名の由来は、KORGのシンセ“POLYSIX”から。全員揃いのツナギにバイザーという奇抜な出で立ちに加え特異なパフォーマンスと、爆音ギターとシンセやヴォコーダーなどのコンピューターミュージックを融合させた唯一無二のサウンドで一躍注目を浴びる。

 

1999年にアルバム『1st P』でインディーデビュー。2000年にはマキシ・シングル『XTC』でキューンレコードからメジャーデビュー。2003年にはアメリカで『NEU』をリリースし海外での活動が本格化。毎年コンスタントにツアーを行い、海外ライブのトータル本数は250本以上。国内外合わせて年間100本以上のライブを行い、認知度も高まる。2010年3月、メジャーデビュー10周年を記念し、日本武道館にて初ワンマンライブを開催。このライブをもってカヨが卒業、バンドは活動休止に入る。

 

2010年8月、ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2010のGRASS STAGEに、ハヤシ・フミ・ヤノの3人体制のPOLYSICSとして登場。新たなスタートを切る。2012年3月3日、SHIBUYA-AXでのワンマンライブにて通算1000本目のライブを迎え、続く3月4日のワンマンライブでは15周年を迎えた。

 

2015年3月、ハヤシの偏愛する食べ物・飲み物を歌った、異色のミニアルバム『HEN 愛 LET'S GO!』をリリースした。同年7月には円谷プロ全面協力のもと、総勢9匹の怪獣とPOLYSICSの異色コラボ作であるミニアルバム『HEN 愛 LET'S GO! 2~ウルトラ怪獣総進撃~』をリリース。

 

2015年9月10日・11日には、ワンマンライブ「ウルトラチャレンジ OR DIE!!! ~燃えろ!クアトロ地獄!2日で100曲カブリ無し!!!~」を決行。今年、結成19周年目を迎えたがその勢いは止まらない。

 

http://www.polysics.com/

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Gladはカラフルなミュージックジャンクション!出演オーディション突破アーティスト紹介!!

Audition_artists

『SYNCHRONICITY'18』出演オーディションを勝ちぬいたアーティストがついに決定!応募総数は約400。その中から最終的に残ったのは音源審査を含む30組。選考は協議を重つつも本当に難航したけれど、音源審査、ライブ審査を経て、弱虫倶楽部、Newspeak、all about paradise、ディープファン君、Opus Innの5組が決定した。それぞれ本当にかっこいいけれど、皆さんに聴いてもらわなくっちゃ始まらない。ってことで、主催者の完全に独断と偏見でオーディションを勝ち抜いたアーティストを紹介したいと思う。

 

yowamushiclub_2000

弱虫倶楽部

 

このバンドは、元The Flickers安島裕輔が昨年立ち上げた新バンドで説明が不要な方もいるかもしれない。最初はオーディション枠に入れていいのか正直迷った。だけど、そんな気持ちがどうでも良くなるくらいEggsにアップされた音楽は素晴らしかった。満場一致で一次審査を通過し、二次審査、リスナー投票と勝ち進み最終のライブオーディションへ。新バンドでも一度デビューしてるとライブへの期待感と観るハードルは自ずと上がってしまう。だけどライブはその気持ちを軽く越えていく。20分という魅力を伝えるには少ないオーディションの演奏時間ながら、音圧と演奏力、表現で完全に空間を飲み込んでいく。下記のYouTube音源もめちゃくちゃかっこいいけれど、ライブはそれ以上にめちゃくちゃかっこいい。ヒリヒリゾクゾク。ぜひヤラれて下さい。

 

 


 

newspeak2_2000

Newspeak

 

それぞれキャリアはありながら2017年に活動開始したNewspeakは、音源審査のみで勝ち抜いたバンドの一つ。審査にあたり、楽曲はもちろん、ライブまでYouTubeなどを細くチェックした。現場とはもちろん違うけれど、こうしてライブの質をインターネットでチェックできるって本当に便利な時代。文句のつけようのない楽曲のクオリティとどっしりと腰の座った期待感の高まるライブ。映像からその魅力が伝わる。実際に観ていないからこそ間近で感じたい、今回でもっとも楽しみなライブの一つ。てか、彼らの音楽が売れなかったらおかしくないですか?

 

 


 

all about paradise

all about paradise

 

all about paradiseも2017年1月結成、6月よりライブ活動を開始。初ライブからまだ一年も経っていないながらライブの空間づくりが本当に上手く、自分達の肩の力の抜けたマイペースな世界感に引き込んでいく。YouTubeにアップされている下記のMV「Coup d'État」は、懐かしさとキャッチーさを持ち合わせた彼らの初期を代表する曲になるだろう。ライブ審査ではトラブルに見舞われながらも勝ち進む。メンバーそれぞれのキャラクターが立っててまたライブの魅力を引き上げる。

 

 


 

deepfunkun

ディープファン君

 

めっちゃナメてるめっちゃナメてるバンド名だけどこのノリこそがファンク。(ファンクバンドを組んでた俺も過去そんな名前のバンドやってました笑。)その名前に負けない濃厚なグルーヴとファンクのソウルをライブで伝える。そして本気で中身のないような(いや本当はあるのか?)ことをMCで話すんだけど、そのあまりの熱量についついそうだよなって納得してしまう。危ない。でもそれがファンク。ファンク育ちの自分としては結局ファンクってことでまとめたくなるんだけど、そんな熱量をリアルに伝えられるバンドって本当にいない。70年代のねっとりしたグルーヴを現代的な感性で聴かせる、懐かしくも新しいスタイルは必見。どうでもいいけど彼らとはファンクを肴にたっぷり飲んでみたい。

 

 


 

Opus Inn

Opus Inn

 

個人的に今最も気に入っているバンド(ユニット)が、Newspeakとともに音源審査で通過したOpus Inn。久しぶりに心から応援したいアーティストに出会ったって感じてる。楽曲のセンスと声が素晴らしく、懐かしくも現代的なトラックも魅力。yahyelやD.A.Nと比較されることも多いけれど、彼らの魅力はまた違ったところにあると思う。その魅力と可能性を『SYNCHRONICITY』のステージで感じてほしい。

 

 


 

出演オーディションを勝ち抜いた弱虫倶楽部、Newspeak、all about paradise、ディープファン君、Opus Innの5組は、いずれも個性溢れる素晴らしいアーティストばかり。Gladはカラフルで色んな音楽が混じり合う交差点のような場所になるだろう。ここで一番沸かせたアーティストを来年は『SYNCHRONICITY』からオファーします。何かが始まる現場をぜひ目撃して下さい!!

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