七尾旅人のライブ映像「兵士A」が、8月15日より1週間限定上映
七尾旅人の初となるライブ映像作品『兵士A』が、8月15日の終戦記念日より都内で1週間限定で上映される。
七尾旅人が1人目の戦死自衛官に扮して描き出す、およそ100年間に及ぶ物語。観る者の想像を超えるこの途方もないライブ映像は、全感覚を使い劇場で体験すべき「映画」である。
断髪し自衛官の扮装をした七尾が演じる兵士Aとは、近い将来、この国に、数十年ぶりに現れるかもしれない1人目の戦死兵。書きためられた大量の新曲の中から相応しい楽曲を選び、時間と空間を越えておよそ百年間の壮大なスパンで、人間であることの困難さや、微かな希望を描いたこの壮絶なライブを、新進気鋭の映像作家・河合宏樹が撮影、編集。七尾旅人の最新アルバムとも呼べる、前例のないライブ映像作品として結実した。
先日行われた渋谷のライブハウスでの試写会に参加した渋谷の映画館アップリンクの担当者が、これは映画館で体験すべき「映画」であると、急きょ劇場公開を企画し、この度終戦記念日を皮切りにロードショー公開が実現に至った。15日には七尾旅人による舞台挨拶も予定されている。
「兵士A」特設サイトでは、ミュージシャンの佐野元春、岡村靖幸、作家・クリエイターのいとうせいこう、漫画家のしりあがり寿や現役自衛官までさまざまな方面からメッセージが寄せられ全文がチェックできるほか、最新情報や監督である河合宏樹によるダイジェスト映像「兵士A」予告編など作品を紐解くためのさまざまなコンテンツがUPされている。
http://www.tavito.net/soldier_a/
また、終戦記念日前の8月10日から3日間、広島・横川シネマでの上演も発表されており、今後全国の映画館での上映も予定されている。
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(上映詳細)
8月15日(月)先行上映 8月20日(土)渋谷アップリンクンクにて公開
作詞・作曲・演奏:七尾旅人/サックス・クラリネット:梅津和時/舞台映像:ひらのりょう
監督:河合宏樹(2016年/日本/175分/カラー/16:9)
【 公式サイト 】http://www.tavito.net/soldier_a/
一般¥1,800 / 学生¥1,500(平日学割¥1,100) / 高校生以下¥800 / シニア¥1,100 / UPLINK会員¥1,000
【先行上映】
8/15(月)15:00~ ※上映前舞台挨拶:七尾旅人
【通常上映】
8/20(土)17:40~
8/21(日)17:40~
8/22(月)17:40~
8/23(火)17:40~
8/24(水)20:00~ ※水曜サービスデイ 一律¥1,100
8/25(木)20:00~
8/26(金)17:40~
info: http://www.uplink.co.jp/
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広島・横川シネマ
2016年8月10日(水)~12日(金) 連日18:40より
会場:横川シネマ 広島市西区横川町3-1-12 082-231-1001
上映料金:当日一般1700円 / 学生1300円 / シニア1100円 / 高校生以下1000円 / 水曜割引デー1100円(8/10)
info: http://yokogawa-cine.jugem.jp/
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(作品概要)
七尾旅人、初となるライブ映像作品「兵士A」。断髪し、1人目の戦死自衛官に扮して描き出す、およそ100年間に及ぶ物語。ほぼ新曲のみで構成され、「CDというフォーマットでは収め切れなかったニューアルバム」ともいえる、衝撃の3時間。
冷戦時代、アポロ11号による月面着陸の光景で幕を開け、やがて9.11同時多発テロに端を発するアフガン・イラク侵攻を境に衰弱を始める超大国アメリカと、再び戦場へ回帰して行く日本を描き出し、予見的な作品でもあった3枚組大作「911FANTASIA」。震災に向き合い、足しげく東北を訪れ作りあげた「リトルメロディ」。それからの七尾は、さらにのめり込むようにして作り続けた。そして2015年秋、友人の里道敦からライブオファーを受け、どうしても試みたかったことに着手する。特殊ワンマン「兵士A」。断髪し自衛官の扮装をした七尾が演じる兵士Aとは、近い将来、この国に、数十年ぶりに現れるかもしれない1人目の戦死兵。書きためられた大量の新曲の中から相応しい楽曲を選び、時間と空間を越えておよそ百年間の壮大なスパンで、人間であることの困難さや、微かな希望を描いたこの壮絶なライブを、新進気鋭の映像作家・河合宏樹が撮影、編集。七尾旅人の最新アルバムとも呼べる、前例のないライブ映像作品として結実した。
ポップ史に残るさまざまなロックオペラやコンセプトアルバムを想起させつつも、そのどれとも似ず、さらに徹底された世界観。オルタナティヴ・フォーク、ポエトリー、スタンダード歌曲、トラディショナル、メロウソウル、即興、ノイズアヴァンギャルド、そしてJukeのようなダンスミュージックに至るまで、多様な音楽性が1つのテーマに奉仕していく。「地獄の黙示録」、「フルメタル・ジャケット」などの傑作映画も思い起こすが、驚くべきは、それをガットギターによる弾き語りと、ヴォイス・エフェクト、幾つかのチープな機材のみでやり遂げたということ。これまで常に最小の道具と手がかりで、どんなものでも音楽化しようと試み続けてきた七尾が、いつしか類を見ない新しい音楽表現の可能性を、手繰り寄せたようにも思える。本来完全なソロで行われる予定だったこの公演を、日本屈指のサックスプレイヤー梅津和時が、事前リハーサルなし完全インプロヴィゼーションによる濃密にして鮮烈な伴奏で、そして鬼才アニメーション作家ひらのりょうがミニマリスティックに研ぎ澄まされた舞台映像で支え、「兵士A」の世界をさらに深化させている。
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【七尾旅人 プロフィール】
シンガーソングライター。これまで『911fantasia』『リトルメロディ』などの作品をリリースし『Rollin' Rollin'』『サーカスナイト』などがスマッシュヒット。唯一無二のライブパフォーマンスで長く思い出に残るステージを生み出し続けている。即興演奏家としても、全共演者と立て続けに即興対決を行う「百人組手」など特異なオーガナイズを行いアンダーグラウンド即興シーンに地殻変動を与え続ける。その他、ビートボクサー、聖歌隊、動物や昆虫を含むヴォーカリストのみのプロジェクトなど、独創的なアプローチで歌を追求する。開発に携わって来た配信システムDIY STARSを使って【DIY HEARTS東日本大震災義援金募集プロジェクト】や、世界中の貧困地域、紛争地域から作品を募り流通回路を開く【DIY WORLD】も開設。手料理のレパートリーは玉子かけご飯のみ。犬が好き。
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