INTERVIEW

People In The Box × ART-SCHOOL × SYNCHRONICITY 鼎談、それぞれの音楽とイベントへの想い

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11/16(水)に秋の『SYNCHRONICITY』企画でPeople In The BoxとART-SCHOOLのツーマンイベントが開催される。実に4年ぶりのツーマンはファンにとっても待望だっただろう。

 

DJにはthe band apartよりeiichi kogreyも出演。今回のイベントは、音楽はもちろん、アーティスト、そして主催者のプライベートな付き合いの中から生まれた企画。その温度感は、このイベントならではの個性となるだろう。

 

リラックスした空気ながら、言葉ひとつひとつを大切に選び、それぞれの音楽とイベントへの想いを深く語り合うひとときとなった。

 

インタビュー・テキスト・編集:麻生潤
カメラマン:木村泰之

 


 

特に最近はブッキングとかオファーが来ても、すごい慎重なんですよ。誰とやるかっていうのを一番大事に思うようになった。(波多野)

 

麻生:

今回は単純にイベントとしてオファーしたというよりも、音楽はもちろんなんですが、プライベートなお付き合いの中で、二人の人間性に触れてこのツーマンを企画したという気持ちがあるんです。なので、ちょっと緩い感じでお話を伺えたらと思います。リッキーさんはもうお酒飲んできてるしね笑。よろしくお願いします!

 

一同:

よろしくお願いします!

 

麻生:

さて、今回のPeople In The BoxとART-SCHOOLのツーマンは、金沢での2012年「BABY ACID BABY」TOUR 2012以来ということで、4年ぶりとなりますね。ファンにとっても待望のツーマンだと思うんですけど、今回のツーマンのお話を聞いてどう思いましたか?

 

波多野裕文(以下、波多野);

素直に嬉しかったですね。ART-SCHOOLは自分にとって特別な存在なので。また、理樹さんはもちろん、ART-SCHOOLのメンバーのことがみんなすごく大好きなんです。その話があったとき、これはすぐ出演したいなって話になりましたね。

 

木下理樹(以下、木下):

そういうときってみんなで話し合うの?

 

波多野:

僕らは絶対話し合いますね。特に最近はブッキングとかオファーが来ても、すごい慎重なんですよ。気持ちが込もっていないイベントとかでもオファー来るじゃないですか?以前は僕らは僕らだって感じで対バンとか誰でも関係ないよってスタンスだったけど、最近はそういうのがつまらなくなって、誰とやるかっていうのを一番大事に思うようになりました。

 

今、ちょうどバンドも基本的なところに戻って一から色々考え直していこうよっていうモードっていうのもあって、どんなイベントに出るかっていうことに関してもすごく協議するようになったんです。どういうイベントに出てるかってバンドの態度を示してますしね。だから、このツーマンももちろん話したけれど、それは素直にメンバーもアート好きだし、やっぱり麻生さんから来た話っていうのもあったし、これはみんなでやろうという気持ち一つでした。


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麻生:

ありがとうございます。今回はツーマンだけど、僕らが出会ったきっかけってdownyのロビンさんからいただいたので、最初はdownyも含めたスリーマンっていうことも考えてたんです。だけど、今回はPeople In The BoxとART-SCHOOLには特に共通する部分も感じて、フォーカスしてツーマンでやろうって思ったんです。僕にとってツーマンって本当に特別なので。理樹さんもピープルは特別だって言ってましたね。お話が来たときにどう思いましたか?

 

木下:

こうして波多野ちゃん、ピープル、そして、麻生さんとやることは本当に嬉しいですね。でも僕は前から麻生さんに言ってたんですよね。何で出してくれないの?って。だから、それがようやく叶った感じですね。

 

 

このイベントに関して言えばお金は関係ないんだよね。楽しいし、意味がある。責任感を感じるんです。とっても。(木下)

 

麻生:

ありがとうございます!理樹さんはオファーがきたときメンバーに相談したりしないんですか?

 

木下;

僕はあんまり相談しないですね。こういう話が来たから、スケジュール空いてるかな?って話をしたり。出る出ないのジャッジは基本的には僕がやってますね。

 

麻生:

出る出ないのジャッジはどういうところなんですか?

 

木下;

自分たちが楽しいってことが大切。基本的に30〜40代って楽しく生きていきたいなって思ってます。楽しさ、悩まないってこと。それが大切ですね。僕ずっと、ここ7〜8年くらい、睡眠障害をずっと抱えて生きてきて、最近ようやく大切なことが分かったんですよ。3日くらい前に。

 

波多野:

めちゃめちゃ最近!相当最近じゃないですか!笑。

 

木下:

そう、最近。大概の人は答えのないことについて悩んでるんですよ。もう外にも出れなくなるくらい考えちゃったりね。それってエネルギーを使うわけですよ。答えがないから悩んでもしょうがないのにね。でもそういうときは、脳機能が一つのことしか考えられないんです。不安だったら不安が出てきて、他のことは考えられないっていうふうにできてるんですよ。それを少しずつ追い出してあげなきゃいけない。それってすごく大切なことなんです。

 

このイベントに関して言えばお金は関係ないんだよね。楽しいし、意味がある。責任感を感じるんです。とっても。

 

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波多野:

自然ですよね。このイベントまでの流れというか。僕ら二人で『SYNCHRONICITY』に出してっていう現場から、こういう風になったっていう自然さというか。

 

木下:

だから、麻生さんってものすごく音楽が好きでさ、人と人との繋がりを大切にしてて、本当に好きなんだよ。隙間がないっていうか。いい意味でね。そこには全力で答えますよ。

 

波多野:

そう、本当によく分かります。僕は今年『SYNCHRONICITY』に遊びに行かせてもらって、そこにそのバンドのチョイスとか、タイムテーブルの感じとか、そこに麻生さんを感じて、それがすごい良かったんですよね。ちゃんと2016年間もあって、だけど普遍的な音楽の良さも掴んでて愛情がある。そういうのがもう全部好みっていうか。だから、それって全部麻生さんが好きっていうのに繋がるというか。そういう音楽と人間が繋がる感じというか、自然さがすごくありましたね。

 

麻生:

なんかすごい褒められててインタビューの方向が違う感じになってるけれど、めっちゃ嬉しいです!

 

波多野:

面と向かって言うのは照れくさいけどね笑。

 

 

最初は戦略的にそういう音楽をやろうと思ってたんだけど、ART-SCHOOLのせいでめちゃくちゃになったって感じ笑。(波多野)

 

麻生:

ありがとうございます。今言っていただいたことはまさに『SYNCHRONICITY』でいつもイメージしていること、目指していることなので本当に嬉しいですね。また、僕にとっては『SYNCHRONICITY』のツーマン企画っていうのも本当に特別なんです。フェスは多数のアーティストに出演いただくんですが、当日はほとんど見れないし、ご挨拶さえもきちんとできないこともある。そういうのが心苦しいというか、寂しいというか、そういう気持ちもあって、実際にきちんと交流し向き合える場、熱を伝えられる場っていうのをツーマンという形で作りたかったんです。そんな想いで今年の1月からスタートしたんですね。今回はこうしてプライベートでお付き合いさせていただく中で生まれてきたので、音楽性に加え、人間性というところで特別なものがあります。

 

僕はPeople In The BoxとART-SCHOOLって何か共通するものを感じるんですね。それぞれ全く違うながらも、すごく似ている部分があるというか。二人にとってそう感じるところはありますか?

 

波多野:

それぞれ全く違うんだけど、ちょっと分かるところもあって、きっとそれはすごく根っこのところなんですよね。僕は福岡にいるときにバンド始めたんですけど、何で日本って人間の根源的な暗い部分をパーンってロックやポップソングに落とした音楽がないんだろうって思っていて。だったら俺がやってやろうって思ってバンドを組んだんです。

 

で、福岡のバンドシーンのどこにも属していない人たちの中に戸高くんがいて、ART-SCHOOLに入るって聞いて、共通の友達がMDを作ってくれたんです。それを聞いて、やってる人がいた!って衝撃を受けたのを憶えてますね。それで俺はやっちゃいけないなって思った。そこから自分のアイデンティティをちゃんと立ててやって行こうと思ったんです。それがきっかけですね。20歳越えてたくらいかな。

 

だから、そういう根っこのところはちょっと近いなって思う。最初は戦略的にそういう音楽をやろうと思ってたんだけど、ART-SCHOOLのせいでめちゃくちゃになったって感じ笑。

 

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木下:

やめてよ〜!笑。

 

麻生:

あはは、そういう意味で根源的に似通ってるところがあるんですね。

 

波多野:

そう、本当に曲やメロディがすごく良かったし、歌詞のあの感じって当時日本になかった。あれ本当に悔しかったです。

 

麻生:

理樹さんはどうですか?

 

木下:

ピープルは独自の世界観を守ってるし、守るっていうのはつまり戦うっていうことでもある。だから、戦い続けてるなって思う。そこはもう本当に似てますね。才能はもちろんすごいし誰にも真似できない。しかもなお進歩してるんだよね。あとさ、キャーキャーいわれたくないでしょ?

 

波多野:

そうですね。良くも悪くも。

 

木下:

俺もそうなんだよ!でも俺ね、最近キャーキャー言われたい。

 

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マジメでいすぎないことって大切なことだと思う。ART-SCHOOLは既存の植えられた道徳観とかどうでもいいと思ってますね。(木下)

 

波多野、麻生:

え?!

 

木下:

3日前くらいに気付いた。あ、俺言われたかったんだ?って。

 

波多野:

最近だな!笑。でもそっか。多分それね、それはでもそっちの方が健全なんですよ。

 

木下:

やっぱりもの作って本気で対峙してるアーティストだから、外部に発散するスキルがないと内側にいっちゃう。そうするとね、やっぱり精神にも身体にも良くないんだよね。

 

波多野:

今はキャーキャー言われたいって言う気分っていうことですか?

 

木下:

はい、3日くらい前から。悩んでもしょうがない。

 

麻生:

3日前っていうのは理樹さんにとって大切な気付きのタイミングだったんですね。

 

木下:

気分的に本当、今まで最悪だった。もう入院するしかないかって。空気のいい檻みたいなところに行くのかな〜って。

 

麻生:

え、そういうの書いて大丈夫なんですか?

 

木下:

大丈夫。みんなそういうキャラだと思ってるから。俺たちどっちもマジメだと思うんだけど、マジメでいすぎないことって大切なことだと思う。今の日本の社会もさ、マジメであること、誠実であること、ちゃんとしてるってことが大切にされるけれど、それの何が美徳なの?って思う。その人って人生を楽しんでるんだろうか?って。ART-SCHOOLは既存の植えられた道徳観とかどうでもいいと思ってますね。

 

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波多野:

僕も音楽を始めたとき、これが美しいですよって人に規定されたものを美しいって思っちゃう人たちが多いっていうことに対する恐怖がすごくありましたね。でもそういうのに関係なく美しいものは美しいじゃないですか。ART-SCHOOLはそれをすごくやってるなって思う。歌詞も含めてね。

 

麻生:

歌詞も本当にそうですよね。そこに繋がると思うんだけど、二人はこうして話してても言葉をすごく大切にしてるなって感じます。本当に一つ一つの言葉を大切にしてて生半可なことを言わない。一つ一つ深く汲み取って自分の言葉で答えてるって思うんです。

 

波多野:

確かに言葉は大切にしてます。また歌詞っていう意味で言うと、理樹さんの歌詞はもっと原始的だと思う。絵を描くみたいに。感覚的?直感的というか。

 

木下:

ロジカルではないってこと?

 

波多野:

そうそう、ロジカルではないってこと。僕はもっとロジカルなんです。歌詞を作るときも。

 

木下:

なるほど、数学で作ってるの?

 

波多野:

いや、数学というよりも、この音のときにこの言葉が来てほしくないというか。組んでいく感じ。しかもその作品単位でちゃんと整合性が取れていないと嫌ですね。

 

麻生:

それは本当によく分かります。People In The Boxのメロディ、そして歌詞って、これ以上もうどうにもいじりようがないってくらい煮詰めてる気がします。

 

波多野:

そう、めちゃくちゃ煮詰めます。

 

麻生:

それに対して、ART-SCHOOLは曲に対して全体の整合性と言うよりももっと感覚的に歌詞を大切にしている気がします。

 

木下:

どうなんだろう?歌詞は嘘っぽくならないようにっていうのは気をつけてますね。曲はなるべく手癖を使わないということかな。あとは、とにかく悩まないっていうことだね。悩まない。

 

 

もう本当にやりたくないことを一個もしたくないんですよ。(波多野)

 

麻生:

悩まないってさっきも言ってましたが、具体的にどういうことですか?

 

木下:

ようはちょっと肩の力を抜くっていうことなんだと思うんだよね。俺もマジメだから。そういうのって曲づくりにも影響してくるし、人に会わなきゃ行けない仕事でも、あぁ、外出たくないなぁとかなっちゃうの。だからね、肩の力を抜いてね、なるべく楽しく生きる。栄養を取るとか、単純なことだけどエアロバイクで走ってみるとか。

 

波多野:

そういうのって大事ですよね。ART-SCHOOLってすごく頼もしくて、それは何でかって言うと、理樹さんが堂々としてるからだと思うんです。今理樹さんが言ってたことってそこに繋がってるんだろうなって思う。もう人から批判されることくらい何にも思わなくないですか?小さいディスとか。

 

木下:

うん、気にならないね。

 

波多野:

それは僕もそうなんですよ。自分がやりたいことを一生懸命やること、それ以外に何の価値があるんだろうって思う。そのために努力するし、でもその努力すらも自分がやりたくなければ意味がない。もう本当にやりたくないことを一個もしたくないんですよ。だから、今回のようにイベント一つをとってもすごく選ぶし、メンバーの間でも分からないことはそれってどういう意味ってすごく話します。理樹さんは、やっぱり音楽とニアイコールで理樹さんという感じがしますよ。

 

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木下:

え、People In The Boxもそういう感じじゃないの?

 

波多野:

いや、僕はなるだけ自分が消えればいいなって思いながらやってて、曲作るときとかは逆に二人から出てくるものは全部いただく!って気持ちでやってますね。それはさっきの手癖を使わないって話に多分近いと思う。自分にないものがほしいと思って他のメンバーと一緒にやってて、でもそれでも出ちゃう自分っていうのが僕は多分好きなんだと思います。結果的に出る分には全然いいんですけどね。

 

一方、理樹さんはそのまま出ちゃう!料理で言うと、丸焼きっていう笑。でもちゃんとローズマリーとかこう色んなデコレーションはちゃんとしてあるんだけど、常に理樹さんの丸焼きがグンって出ちゃうって言う笑。

 

木下:

理樹さんの丸焼き・・・。

 

波多野:

イメージですよ!笑。僕はもっと何ができてるか分からなくなるくらい調理して調理してやる感じ。

 

木下:

ちゃんと余白を残してるよね、リスナーに。断言してないじゃない?そこは俺たち似てるなって思って、そんな断言してないんだよね。

 

波多野:

そうですね。そこも僕、ART-SCHOOLの好きなところですね。でもかといって、曖昧にするかっていうとしないんですよ。だから、絵とか映画とかに近い。何かを啓蒙するようなことは一切言わないけれど、でもこれですよっていうものを確固として持って、形を最終的に出す。そこは本当に共通項だと思います。

 

 

クロスオーバーするような組み合わせで突破して、色んな意味で新しい出会いを届けたい。(麻生)

 

麻生:

それは確かにそうですね。それほど断言していないんだけど、これだって形をしっかり出す。それって本当にオリジナリティだと思います。そういうものこそがリアルに伝わってくるし熱量を感じます。『SYNCHRONICITY』としてもその熱量、オリジナリティって本当に大切にしてますね。

 

波多野:

今、熱量って言いましたけど、それしかないなって思うんですよね。オリジナリティって僕はもう作るときに没頭したら意識しないですけど、でも没頭したら勝手に出るでしょって思ってるんです。その話って去年の『SYNCHRONICITY』のあのメンツ見てたら、丸わかりな気がします。だって、トリが渋さ知らズオーケストラですからね笑。

 

麻生:

あはは、ありがとうございます。でもジャンルとかにこだわっていないって言いながらも、なかなかバランスも難しいところもあるんですよ。なぜかというと、『SYNCHRONICITY』って今年で11年目なんですけど、最初はクラブカルチャーとライブカルチャーのクロスオーバー的なイベントとしてスタートしたんです。それこそ始めはオールナイトだったし、もろクラブでプレイしていてクロスオーバーできるようなテクノやハウスのDJに出演してもらったり、ライブも踊れる要素を持っているアーティストを意識してたんですね。そういうダンスミュージック的なクロスオーバーにすごくフォーカスしてた。それから徐々に大きくなっていってどんどん新しい要素を取り込んでいったんですけど、その部分って今でもやっぱり根っこの部分であるんですね。

 

だから、ART-SCHOOLもPeople In The Boxも『SYNCHRONICITY』としては、新しさを感じるというか新鮮さを感じるアーティストでもあるんです。そういう中で、今回のツーマンに繋がっていくことは本当に嬉しく思ってます。

 

波多野:

そういうのってやっぱりバランスだと思うんです。何でもいいんだっていう部分とジャンルっていう形式の面白さってすごくあるなって思ってて、そのバランスって一番いいところがある気がするんですよね。でも僕らが面白いなって思うイベントとかって全然お客さんが入ってくれないんですよね。ワンマンだと入るんだけど、この組み合わせって意外で面白いでしょってミュージシャンが思う組み合わせなのに入らない。だからなんか、そういうところを突破しようとしてるのかなって思いますね。

 

麻生:

それは本当にそうですね。自分にとって新しいアーティストってきっかけがないとなかなか聞かなかったりすると思うんですよ。ジャンルや出てるイベントが違ったら特に。例えば前回、BRAHMANが出演したんですけど、普段の『SYNCHRONICITY』のお客さんがライブに行って聞いてるかって言ったらそうじゃないと思うんですね。でもBRAHMANのパフォーマンスは本当に素晴らしいし、進化してるし、どんどんすごくなってる。若い新しいアーティストもかっこいい人たちがたくさんいて、そういうのを全てクロスオーバーするような組み合わせで突破して、色んな意味で新しい出会いを届けたいと思ってます。それはフェスでもツーマンでもそうです。

 

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木下:

あと、こんなふうにイベントもフェスもたくさんある中で、イベントやってる人の顔が見えるっていいよね。それってお客さんもやっぱり面白いと思う。本当センスがいいですよね。センスのないのってたくさんあるから。波多野くん、言ってみて。

 

波多野:

いやいやいやいや、活字にできないから笑。

 

でもそもそもイベントやフェスに出て、これ誰がやってるのって思いながら、何だったんだろうみたいなのを感じながら帰ることってありますからね。本当に。だから、理樹さんが言うようにやってる人の顔が見えるっていうのはすごく大事。最初の人と音楽の繋がりの話じゃないですけど、本当に、それはよくよく考えるとすごく当たり前だとも思うんですけどね。昔はそう思わなかったけれど、今はそういうことをすごく意識してます。そういう中での出会いだったですよね。

 

麻生:

そうですね。この出会いは本当感謝してます。でもそれはどういうきっかけで意識し始めたんですか?

 

 

まだまだ自分の本当にやりたいことをやるのは難しいなって思う。それをいかに追い込むとかそういうやり方ではない方法でかっこ良くしていきたい。(木下)

 

波多野:

やっぱり震災ですかね。自分がやってる音楽を始め、それでお金をもらうこと、そういうものを根本的に考え直す機会になりました。ただ、そういうことがちゃんと考えとしてまとまるまでにはちょっと時間がかかりましたね。今だに色々考えたりしますし、ずっと考えたりするんだろうって思います。だから、一つ一つのオファーもめちゃくちゃ考えます。音源の出し方に関してもそうですね。

 

麻生:

なるほど。理樹さんは独立されて、ワルシャワレーベルやってますよね?自分たちのバンドのスタンスはもちろん、レーベルについても考えることたくさんあると思います。

 

木下:

ワルシャワはもうすぐ1年半ですね。少人数でやっているし、まだまだ自分の本当にやりたいことをやるのは難しいなって思う。それをいかに追い込むとかそういうやり方ではない方法でかっこ良くしていきたいですね。僕はお笑いが好きなんで芸人さんのことをすごく尊敬しているんですよ。例えば、おぎやはぎの矢作さんとか、タモリさん、ああいう、こう何考えてるのかなぁ?っていうふんわりした感じがすごく好きでかっこいいって思う。自分もそういう部分を真似していったときに、始めて人が集まってくるんじゃないかなって思ってます。苦しんでるところに人は絶対集まってこないから。


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麻生:

ワルシャワの今後、楽しみにしてます。ART-SCHOOLの動きは?

 

木下:

秋フェスなるものに出て、曲を蓄え、その頃には多分発表になってるのかな?B-SIDE集を出しますね。来年に。で、その間にちゃんとレーベルのアイテムも確立しないとなって思ってます。

 

麻生:

People In The Boxのこれからのイメージは?

 

波多野:

楽しく、自然にやりたいです。

 

木下:

流しそうめんみたいになりたいんだよね?

 

波多野:

なりたい。で、そのままつゆにざんってね笑。

 

麻生:

あはは、今日はありがとうございます。こういう自然な流れの中でご一緒できて本当に嬉しいです。11/16のツーマン、よろしくお願いします!

 

一同:

よろしくお願いします!

 

 

イベント概要

 

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SYNCHRONICITY'16 – Autumn Party!! –
– People In The Box × ART-SCHOOL –
2016/11/16(水) open 18:00 / start 19:00
@duo MUSIC EXCHANGE
前売 3800円 / 当日 4300円 各ドリンク別
お問い合わせ:お電話:03-5459-8711(duo MUSIC EXCHANGE) / MAIL:info@kikyu.net
公式サイト:https://synchronicity.tv/festival/news/autumnparty2016/

  

一般販売(9月3日(土)〜):
【プレイガイド】
・チケットぴあ [Pコード:308-411] http://t.pia.jp/
・ローソンチケット [Lコード:73561] http://l-tike.com/
・イープラス
※前売り券完売の際は、当日券の発行はございません。

 

出演アーティスト
■LIVE
・ People In The Box
・ ART-SCHOOL

 

■DJ
・ eiichi kogrey (the band apart)

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INTERVIEW

これはちょっと2017年の衝撃かも?色んな予想を裏切りながら進むジャパニーズ・オンナ・バンド「CHAI」の等身大インタビュー。

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なんだなんだ?このなんじゃこれ感!?異常に歌詞に耳が引っ張られる。だけどとっても曲がいい。不思議なアンサンブルと絵面が頭から離れない。これってすっかりCHAI中毒!?

 

今年の『SYNCHRONICITY』のダークホースとして、MANNISH BOYSと渋さ知らズオーケストラの間に出演。爆発のパフォーマンスを繰り広げたCHAI。ライブ中に色んなところから聞こえてきたCHAIへの賛辞は、これからの人気を裏付けているだろう。

 

2015年の活動開始からわずか2年。まだ成長途中でありながら、どこにもない個性を引っさげて2nd EP 『ほめごろシリーズ』をリリース。音楽とは裏腹の彼女たちの客観的なセルフ・プロデュース力は想定外。色んな予想を裏切りながら進むCHAIの等身大インタビュー。

 

 

インタビュー・テキスト・編集:麻生潤

 

 

ライブに対する気持ちがすごく変わった。もっと伝えよう、伝えようって。そういう感覚をアメリカで感じたから、たぶん『SYNCHRONICITY』のとき爆発してた。(カナ)

 

麻生:

4月は『SYNCHRONICITY’17』へのご出演ありがとうございました!CHAIはMANNISH BOYSと渋さ知らズオーケストラの間だったよね?ここはかなり狙ってタイムテーブル組みました笑。対照的な2組の大御所に挟まれてのステージだったけど、初めての『SYNCHRONICITY』はどうだった?

 

マナ:

あんな一杯の人に観てもらえたのは初めて!ちょー楽しかった。

 

ユウキ:

すごい楽しかった!全然人いなかったらどうしようって思ってたし笑。

 

カナ:

音楽の最新を感じた!

 

ユウキ:

分かる!いろんなバンド観たけど、これから来る音楽の最新を感じた。麻生さんのCINRAでのインタビューの言葉の通りだった。

 

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麻生:

あはは、読んでくれてありがとう。『SYNCHRONICITY』は色んなクロスオーバーをすごく大切にしてるんだけど、それがいい形で実現して良かったです。

 

ユウキ:

本当すごいところに挟まれてたー!笑。

 

麻生:

あはは、一番狙ったのはCHAIでした笑。

 

一同:

嬉しい!ありがとう!

 

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麻生:

初めてCHAIのライブを観たのは下北沢のFEVERだったんだよね。そこから『SYNCHRONICITY』まですごく進化しててグルーヴが生きてきてるのを感じました。この短い間にもサウス・バイ・サウスウエスト、アメリカツアーと積み重ねてきましたが、自分たちの中で変化はどう?

 

カナ:

ライブに対する気持ちがすごく変わった。もっと伝えよう、伝えようって。そういう感覚をアメリカで感じたから、きっと『SYNCHRONICITY』のとき爆発してた。

 

マナ:

分かる!色々爆発してた。アメリカでは本当に色々感じた。より日本人であること、クールにやらないこととか。今ってクールな音楽が日本で流行ってると思うんやけど、自分たちはそういう立ち位置じゃないところでもっと日本人っぽい、女でこれくらいできるんだっていうパワフルな音楽を目指したいなって。また、よりエンターテイメントでもありたいなって思った。

 

ユウキ:

そうそう、笑わせたいって気持ちも。芸人じゃないけど、笑うってすごいいいことだなって。アメリカではゲラゲラ笑ってくれて、観てる方もやってる方も楽しい。そういうことがライブでエンターテイメントとしてできたら最高だなって。

 

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麻生:

エンターテイメントの意識は最初から感じてるね。ライブはもちろん、曲の構成や歌詞でも。歌詞はちょいちょい挟んでくるよね!ベイベとか笑。ここにベイベって来るか普通!って感じで笑。

 

一同:

爆笑。

 

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音楽に芸術を感じたいなって思う。CHAIの音楽もそうだし、私たちが好きな音楽も全部芸術だなって。芸術作品を意識してるから、絶対こうなる形っていうのが好きじゃない。(ユウキ)

 

麻生:

CHAIの言葉の使い方ってすごく新鮮というか、ないでしょ、こういう言葉の使い方!笑。でもそれはCHAIの魅力を印象付けているところだと思う。言葉選びや使い方のセンスを感じるし、いい意味でめっちゃふざけてる!歌詞の内容も深いんだけど、それ以上に一つ一つの言葉に引っ張られてしまう。そんなインパクトがあるよね!

 

マナ:

ベイベは特に意識してなかった!

 

ユウキ:

初めてそんな感想聞いた笑。

 

麻生:

また、曲を聴いてると一々予想を裏切ってくる。ポップ・ミュージックなんだけど予定調和じゃない。って、俺、CHAIの魅力紹介してるみたいだね笑。でもそれが本当に素敵だと思う。曲の構成も独特なものを感じるんだけど、こだわりのポイントは?

 

ユウキ:

音楽に芸術を感じたいなって思う。CHAIの音楽もそうだし、私たちが好きな音楽も全部芸術だなって。芸術作品を意識してるから、絶対こうなる形っていうのが好きじゃない。ジャンルを問いたくないって思ってる。

 

マナ:

恋愛の歌詞は絶対書かない。応援歌やオール英語の歌詞っていうのも嫌だ。絶対日本語で歌いたい。

 

 

 


麻生:

うん、確かに日本語で歌ってるよね。でも言葉の使い方も含め歌詞はCHAIの個性を際立たせてる。そこにポップとキャッチーが同居してる。

 

マナ:

ポップっていうのは意識してる。

 

ユウキ:

キャッチーさも意識してるね。ほめごろシリーズの方がよりキャッチーかもしれない。

 

ユナ:

そうやね、CHAIらしいキャッチーさというか。

 

麻生:

CHAIは日本人的な感性やポップさキャッチーさとともに、ダンスミュージックの要素をすごく大切にしてるのも感じます。そして、さらにそれが強くなってきてるなって。よりグルーヴィーになってきてるって思う。

 

マナ:

それはめっちゃ意識してる。

 

カナ:

うん、どの曲もダンスミュージックでありたいと思ってる。特にベースとドラムはそこにこだわってます。

 

ユウキ:

一番考えてる。ただ、あんまりグルーヴを意識しすぎてテクニックに走ったり、自己満足的な意識を持っちゃうのは違うなと。グルーヴィーでありつつもキャッチーさも大事。バランスってめっちゃ大切。

 

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自分たちはなりたい方向になってきてるって思う。自分たちの理想のアーティストに近づいていってる。それはすごくいいことだし、今回の作品で成長を感じた部分でもある。(マナ)

 

麻生:

CHAIはどうやって曲を作ってるの?

 

カナ:

マナがメロディーを作って、ユウキが歌詞、私がコード、ベースライン、ドラムと結構バラバラ。最初ドラムとベースだけをとりあえず考えて、それにメロディだけ乗せて、あとは全部後付けっていうことも多い。共同作業なんですよね。

 

麻生:

え、共同作業?楽器って意味じゃなくてやることがなんとなく分かれてるってこと?

 

マナ:

そうそう、何となく分かれとる!曲はその場でババっと作る。私が何かを持ってきたとかいうのもなくて、その場のテンションで。スタジオで一斉に。例えば、こういう曲のこういうリズムが好きだから、ちょっと叩いてみてって言って、叩いてもらってそこにメロディを乗っけたり。そのあとコードつけて、ベース作ってみたいな。さらにそこに歌詞を加えてって。

 

麻生:

なるほど。歌詞やメロディを分担しつつも、全体の構成はみんなで考えていくんだね。曲作りで難しいなって思うことは?

 

マナ:

メロディから作って持ってく人って多いと思うんやけど、CHAIにはそういう固定的なものがないから、その場で思い浮かばなかったらもうメロディできん。そういう恐怖があるかも笑。絶対思い浮かぶんだけどね!でも考えながら次どうしようかなって時間がかかるから、人より時間がかかっとるところってあるかもしれん。もともとできとるわけじゃないから。アレンジに時間がかかるかも。

 

 

 


麻生:

前作「ほったらかシリーズ」、今作「ほめごろシリーズ」とE.Pでのリリースだね。これには狙いもあるんだろうけど、アルバムではなくてE.Pにした理由は?

 

マナ:

まだE.Pかなって。2枚目だし、やっと「ほめごろシリーズ」でCHAIを知る人が増えるって思ってて、そういう意味でE.Pかな。アルバムだとうっとおしいじゃん!知らんと。そんなに聞かねーよ!みたいな笑。

 

麻生:

あはは、でもE.Pが続く流れとてもいいね。前作、ほったらかシリーズに続き、今作はほめごろシリーズ。しかしこのタイトル、、、笑。前回の「ほったらかシリーズ」から一つ一つの曲が長くなってきてるよね。

 

マナ:

そう、前はだって3分以上はやらないって決めてたから。すぐ飽きちゃうし!ラーメンとかでも。そういう感覚がすごくあって。でもいい曲ができたら、いいかなって思ってたから。長くしちゃったね。今回は。

 

麻生:

なるほど。ということは自分たちの中で必然性を持って長くしたってことかな?

 

マナ:

そんなに意識はしてないんだけど、自分たちはなりたい方向になってきてるって思う。自分たちの理想のアーティストに近づいていってる。それはすごくいいことだし、今回の作品で成長を感じた部分でもある。だから、曲の長さも意識しなくなったのかも。前作は必ず3分以内でやろうってのがあったけど、そんなこと気にせず音楽がいいからっていう考えになった。またどうなるかはわからないけど。

 

 


 

「ほめごろシリーズ」は今褒めどきだよって意味だから、もっとキャッチーでCHAIが今伝えたいことを全部詰め込んだっていうような感覚。(カナ)

 

麻生:

前作の曲「ぎゃらんぶー」ってとてもいい曲だなって思ってて、その発展系が今作の「ボーイズ・セコ・メン」という印象を持ちました。また一方で、「sayonara complex」っていうメロウなバラード曲もあり、新しいCHAIの姿が見れたなって気がする。さっきなぜ続けてE.Pなの?って質問もしたけれど、こうして並べてみると、それぞれの違いが浮き彫りになってくるというか、成長や変化が見て取れるのがとても面白いと思う。今回の2nd EP「ほめごろシリーズ」を作るにあたって、前作からの変化ってどういうところがあるんだろう?

 

マナ:

好きなアーティストが変わったところは大きい。影響されている部分はあるから。

 

ユナ:

好きなアーティストにはすごく影響されてるね。

 

ユウキ:

うん、あと作るモチベーションが全然違うかも。

 

麻生:

モチベーションというのは?

 

カナ:

「ほったらかシリーズ」は、何やっててもバーって全部ほったらかしてそのEPだけを聴きこんじゃうくらいな曲。バリエーションが全部すっごく違うもの、展開も「え?!」っていうものが作りたかった。「ほめごろシリーズ」は今褒めどきだよって意味だから、もっとキャッチーでCHAIが今伝えたいことを全部詰め込んだっていうような感覚なんです。だから「sayonara complex」のようなエモいのも入れようって。多分泣けると思う。大好きってなると思う!笑。

 

麻生:

うん、泣けた。泣けました。

 

一同:

あー、うれしー!ほんとー?!

 

麻生:

でもあれ?CHAIってこんなだったかな?って笑。真面目な感じ?っていうのも思った笑。

 

一同:

笑。

 

麻生:

あはは、でもこれって面白くてね、「sayonara complex」まで聴いて、改めて歌詞を見てみようかなって思っちゃう。そういう魅力が散りばめられてるんだよね。そういえば、今作の「ほめごろシリーズ」は今褒めどきだよって言ってたけど、タイトルから付けたの?

 

ユナ:

たしか、後付けだ。「ほったらかシリーズ」もね。

 

麻生:

それじゃ、5曲完成してタイトルつけるときに、私たち今褒めどきだから、「ほめごろシリーズ」にしよっか?って感じ?笑。

 

ユウキ:

笑。候補は一杯あったんだよね!なんとかシリーズっていう候補で笑。で、これが今一番しっくりくるねってことで、決まったの。

 

カナ:

そうそう、さっきマナが言ったようにきっとこれでCHAIのことを知ってくれる人が増えるから、今褒めておかないとお前ら出遅れるぞみたいな笑。

 

麻生:

あはは、しかしCHAIって自分たちのことをすごく客観的に考えてるね。ちょっと大人な僕としてはこれ対応どうしよっかなっていうこともあるけれど笑、セルフ・プロデュースの意識をすごく感じます。

 

マナ:

すごい考えとる!

 

ユウキ:

うん、すごく考えてる。見た目から、もう今日の服から考える。何着るか、いつ何をどうやって出そうかってところまで。

 

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photo by むらかみみさき

 

 

今影響を受けているアーティストのこの曲みたいにしたいっていうのが根本にあって、そういう風にアレンジしてるよね。この展開、こんな感じでぶち込もうっていいながら、だんだん曲が変わっていってCHAIの音楽になっていく。(カナ)

 

麻生:

CHAIの今の音楽ってどういう風にできてきたんですか?2013年結成して、2015年から活動開始って感じだよね?

 

マナ:

ほとんど2015年から活動開始しとる感じだと思う。

 

ユナ:

楽曲とかは私たちの好きな音楽にすごく影響されて、洋楽に寄って行ったところありますね。

 

カナ:

今影響を受けているアーティストのこの曲みたいにしたいっていうのが根本にあって、そういう風にアレンジしてるよね。この展開、こんな感じでぶち込もうっていいながら、だんだん曲が変わっていってCHAIの音楽になっていく。

 

 

 


麻生:

「sayonara complex」はCHAIの中で新しい引き出しの曲だけど、自分たちの中でこういうものを作りたいって流れの中で出てきたものなの?

 

マナ:

あれ、フェニックス!あれ仮タイトルがフェニックスだったっていうくらいフェニックスだった。今でもフェニックスって読んじゃうくらい馴染みがあった!

 

ユウキ:

「If I Ever Feel Better」だね!セトリもね、フェニックスって呼んじゃうくらい!笑。

 

麻生:

なるほど、でも残ってるのは「クス」だけだね笑。

 

マナ:

ホントだ!笑。でも本当フェニックスにしたかったの。でも全然なんなくて笑。

 

カナ:

「sayonara complex」だけは最初にメロディとコードがちゃんとあって、そこから全部考えたから、一番アレンジの時間がかかった。崩せなくて。

 

ユウキ:

メロディ一回できたやつ全部変えたもんね。

 

マナ:

そう、全部変えた。最初はあんなラップみたいなメロディじゃなくて、コードに合わせたメロディがちゃんとあった。だけどなんかつまんなくて、ラップにしちゃった。ラップっていうのかわからんけど、私はすごいCSSとかトム・トム・クラブとか、ああいう中途半端なラップまで行かんメロディがすごい好きなの。Aメロが大体ああいう不気味な感じじゃないですか。リズムがちゃんとあって。それを日本語でやってる人ってあんまりおらんけど、それができるのがCHAIかなって思って。

 

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photo by むらかみみさき

 

 

まだそんなに苦しめるときじゃないから「sayonara complex」くらいでちょうどいいっていう感覚はすごいある。もうちょっと先かなって思って。(マナ)

 

麻生:

今までの曲とカラーも違うよね。どうしてこの曲が生まれたんだろう?

 

カナ:

最初こういうの出していいかわからないなって思ってた。あんまりバラードっぽいのも違うんじゃないかって。これはCHAIなの?って。ぎゃらんぶーみたいなのがメインだったからね。戸惑いはあったけど、でもこういうの見せていくとたぶんCHAIにハマる人も増えるし、違うお客さんもつくんじゃないかなと思って。

 

麻生:

え、何だかディレクターとかマネージャーみたいだね笑。めっちゃ考えてる!

 

マナ:

すごい考える!だって、マイケル・ジャクソンの「Heal The World」をよく聴くんだけど大泣きするんだよ、4人でみんな。それくらい苦しい音楽ってあるやん。聴いとるだけで胃が痛いやつ。そういう音楽をいつか作りたいんだけど、それってやっぱりその人に夢中になっちゃうんだよね、苦しいから。私もそういう音楽を作りたいって思ったけど、まだそういう音楽を出すときじゃないから「sayonara complex」くらいの雰囲気でちょうどいいっていう感覚はすごいある。もうちょっと先かなって思って。

 

ユウキ:

うん、まだ言えない。CHAIは。タイミングが絶対ある。そう、すごい考える。そういうことも。

 

麻生:

なるほど、それは分かる気がする。

 

マナ:

あんな世界が平和だどうのとか、そんなことを言える立ち位置じゃない。今言われてもうっとおしいと思う。私だったらうっとおしい。まだ、これからの私たちに「君ならできる」なんて言われたら、お前は一体なんだんだよ!って思う。まだその立ち位置じゃないから。いつか言いたいけど、まだ違う。

 

麻生:

等身大でありたいってこと?

 

マナ:

そうそう!等身大でありたい。それはめっちゃ重要。

 

麻生:

なるほど、確かにそういうのってあるね。その人の等身大の言葉って大切だよね。誰が何言っても、嘘だったら伝わらないからね。

 

ユウキ:

うん、その時の等身大であるってことが大切。言葉の重みがまだ伝えられないから、それを抱えられるほどじゃないし。今の自分たちをきちんと響かせたいって思う。

 

マナ:

そういうのって等身大っていうんだね!そういうことだ!覚えた!

 

麻生:

あはは、そんなに言葉のマジック持ってるのに!でもそれはすごく貴重な話。CHAIを側から見ると、何ていうかどう捉えたらいいかわからない不可思議さ、なんじゃこれ感が先に立つんだけど、一歩踏み込んでみなければわからない奥行きをすごく感じました。最後にこれからCHAIのやりたいことなど教えて下さい。

 

マナ:

やりたいことは一杯あるんやけど、まだワンマンをやったことないからワンマンをやりたい。

 

カナ:

うん、でも普通のライブじゃなくて、いろんなことを取り入れたワンマンがしたいから、なんかすごい時間がかかる気がする。ショウとして見せられるワンマン。

 

マナ:

うん、ちゃんと一個のショウとしてエンターテイメントしたい。

 

麻生:

CHAIの魅力に溢れた初ワンマンは、8/18(金)の東京・下北沢BASEMENT BARだね!楽しみにしてます!ありがとうございました!!

 

 

CHAIリリース情報


2nd EP 『ほめごろシリーズ』  

発売日: 2017年4月26日(水)

品番: CHAI-0001

価格: 1,600円(税抜)

レーベル: OTEMOYAN record

 

[収録曲]

1.Sound & Stomach

2.クールクールビジョン

3.ボーイズ・セコ・メン

4.ヴィレヴァンの

5.sayonara complex

 

 

CHAI ライブ情報


8.11(金・祝)

名古屋CLUB ROCK’N’ROLL(愛知県)

18:00開場/18:30開演

前売り\2500 (+1drink)

ゲスト:プププランド , Homecomings

 

8.12(土)

心斎橋LIVE HOUSE Pangea(大阪府)

18:00開場/18:30開演

前売り\2500 (+1drink)

ゲスト: DENIMS 

DJ: DAWA (FLAKE RECORDS) 

SHOP: guumee

 

8.18(金) 

下北沢BASEMENT BAR(東京都)

19:00開場/19:30開演

前売り\2800 (+1drink)

※ワンマンライブ 

※取置予約の実施はございません

 

発売日 7.2(日) 10:00

 

■CHAI

CHAI(ちゃい)
双子のマナ・カナに、ユウキとユナの男前な最強のリズム隊で編成された4人組、『NEO – ニュー・エキサイト・オンナバンド』、それがCHAI。誰もがやりたかった音楽を全く無自覚にやってしまった感満載という非常にタチの悪いバンドで、2016年の春以降、突然いろんな人が「CHAIヤバい」と韻を踏みながら口にし始め、それに気を良くして8月にSpotify、Apple Music等のストリーミングサービスで『ほったらかシリーズ』を配信したところ、ノンプロモーションなのにSpotify UKチャートTOP50に収録曲『ぎゃらんぶー』が突如ランクイン! (※最高位36位)。が、CDの流通をし忘れてたことに気付き、12月7日より遅ればせながら全国のレコード店にて発売中。2017年SXSW出演と初の全米8都市ツアーも決まり、その常軌を逸したライブパフォーマンスを観てしまった全バンドマンがアホらしくなってバンド解散ブームすら起こりかねないほど、彼女たちに触れた君の2017年度衝撃値ナンバーワンは間違いなく『NEOかわいいバンド』、CHAIだよ!

 

オフィシャルサイト:
http://chai-band.com

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