INTERVIEW

People In The Box × ART-SCHOOL × SYNCHRONICITY 鼎談、それぞれの音楽とイベントへの想い

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11/16(水)に秋の『SYNCHRONICITY』企画でPeople In The BoxとART-SCHOOLのツーマンイベントが開催される。実に4年ぶりのツーマンはファンにとっても待望だっただろう。

 

DJにはthe band apartよりeiichi kogreyも出演。今回のイベントは、音楽はもちろん、アーティスト、そして主催者のプライベートな付き合いの中から生まれた企画。その温度感は、このイベントならではの個性となるだろう。

 

リラックスした空気ながら、言葉ひとつひとつを大切に選び、それぞれの音楽とイベントへの想いを深く語り合うひとときとなった。

 

インタビュー・テキスト・編集:麻生潤
カメラマン:木村泰之

 


 

特に最近はブッキングとかオファーが来ても、すごい慎重なんですよ。誰とやるかっていうのを一番大事に思うようになった。(波多野)

 

麻生:

今回は単純にイベントとしてオファーしたというよりも、音楽はもちろんなんですが、プライベートなお付き合いの中で、二人の人間性に触れてこのツーマンを企画したという気持ちがあるんです。なので、ちょっと緩い感じでお話を伺えたらと思います。リッキーさんはもうお酒飲んできてるしね笑。よろしくお願いします!

 

一同:

よろしくお願いします!

 

麻生:

さて、今回のPeople In The BoxとART-SCHOOLのツーマンは、金沢での2012年「BABY ACID BABY」TOUR 2012以来ということで、4年ぶりとなりますね。ファンにとっても待望のツーマンだと思うんですけど、今回のツーマンのお話を聞いてどう思いましたか?

 

波多野裕文(以下、波多野);

素直に嬉しかったですね。ART-SCHOOLは自分にとって特別な存在なので。また、理樹さんはもちろん、ART-SCHOOLのメンバーのことがみんなすごく大好きなんです。その話があったとき、これはすぐ出演したいなって話になりましたね。

 

木下理樹(以下、木下):

そういうときってみんなで話し合うの?

 

波多野:

僕らは絶対話し合いますね。特に最近はブッキングとかオファーが来ても、すごい慎重なんですよ。気持ちが込もっていないイベントとかでもオファー来るじゃないですか?以前は僕らは僕らだって感じで対バンとか誰でも関係ないよってスタンスだったけど、最近はそういうのがつまらなくなって、誰とやるかっていうのを一番大事に思うようになりました。

 

今、ちょうどバンドも基本的なところに戻って一から色々考え直していこうよっていうモードっていうのもあって、どんなイベントに出るかっていうことに関してもすごく協議するようになったんです。どういうイベントに出てるかってバンドの態度を示してますしね。だから、このツーマンももちろん話したけれど、それは素直にメンバーもアート好きだし、やっぱり麻生さんから来た話っていうのもあったし、これはみんなでやろうという気持ち一つでした。


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麻生:

ありがとうございます。今回はツーマンだけど、僕らが出会ったきっかけってdownyのロビンさんからいただいたので、最初はdownyも含めたスリーマンっていうことも考えてたんです。だけど、今回はPeople In The BoxとART-SCHOOLには特に共通する部分も感じて、フォーカスしてツーマンでやろうって思ったんです。僕にとってツーマンって本当に特別なので。理樹さんもピープルは特別だって言ってましたね。お話が来たときにどう思いましたか?

 

木下:

こうして波多野ちゃん、ピープル、そして、麻生さんとやることは本当に嬉しいですね。でも僕は前から麻生さんに言ってたんですよね。何で出してくれないの?って。だから、それがようやく叶った感じですね。

 

 

このイベントに関して言えばお金は関係ないんだよね。楽しいし、意味がある。責任感を感じるんです。とっても。(木下)

 

麻生:

ありがとうございます!理樹さんはオファーがきたときメンバーに相談したりしないんですか?

 

木下;

僕はあんまり相談しないですね。こういう話が来たから、スケジュール空いてるかな?って話をしたり。出る出ないのジャッジは基本的には僕がやってますね。

 

麻生:

出る出ないのジャッジはどういうところなんですか?

 

木下;

自分たちが楽しいってことが大切。基本的に30〜40代って楽しく生きていきたいなって思ってます。楽しさ、悩まないってこと。それが大切ですね。僕ずっと、ここ7〜8年くらい、睡眠障害をずっと抱えて生きてきて、最近ようやく大切なことが分かったんですよ。3日くらい前に。

 

波多野:

めちゃめちゃ最近!相当最近じゃないですか!笑。

 

木下:

そう、最近。大概の人は答えのないことについて悩んでるんですよ。もう外にも出れなくなるくらい考えちゃったりね。それってエネルギーを使うわけですよ。答えがないから悩んでもしょうがないのにね。でもそういうときは、脳機能が一つのことしか考えられないんです。不安だったら不安が出てきて、他のことは考えられないっていうふうにできてるんですよ。それを少しずつ追い出してあげなきゃいけない。それってすごく大切なことなんです。

 

このイベントに関して言えばお金は関係ないんだよね。楽しいし、意味がある。責任感を感じるんです。とっても。

 

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波多野:

自然ですよね。このイベントまでの流れというか。僕ら二人で『SYNCHRONICITY』に出してっていう現場から、こういう風になったっていう自然さというか。

 

木下:

だから、麻生さんってものすごく音楽が好きでさ、人と人との繋がりを大切にしてて、本当に好きなんだよ。隙間がないっていうか。いい意味でね。そこには全力で答えますよ。

 

波多野:

そう、本当によく分かります。僕は今年『SYNCHRONICITY』に遊びに行かせてもらって、そこにそのバンドのチョイスとか、タイムテーブルの感じとか、そこに麻生さんを感じて、それがすごい良かったんですよね。ちゃんと2016年間もあって、だけど普遍的な音楽の良さも掴んでて愛情がある。そういうのがもう全部好みっていうか。だから、それって全部麻生さんが好きっていうのに繋がるというか。そういう音楽と人間が繋がる感じというか、自然さがすごくありましたね。

 

麻生:

なんかすごい褒められててインタビューの方向が違う感じになってるけれど、めっちゃ嬉しいです!

 

波多野:

面と向かって言うのは照れくさいけどね笑。

 

 

最初は戦略的にそういう音楽をやろうと思ってたんだけど、ART-SCHOOLのせいでめちゃくちゃになったって感じ笑。(波多野)

 

麻生:

ありがとうございます。今言っていただいたことはまさに『SYNCHRONICITY』でいつもイメージしていること、目指していることなので本当に嬉しいですね。また、僕にとっては『SYNCHRONICITY』のツーマン企画っていうのも本当に特別なんです。フェスは多数のアーティストに出演いただくんですが、当日はほとんど見れないし、ご挨拶さえもきちんとできないこともある。そういうのが心苦しいというか、寂しいというか、そういう気持ちもあって、実際にきちんと交流し向き合える場、熱を伝えられる場っていうのをツーマンという形で作りたかったんです。そんな想いで今年の1月からスタートしたんですね。今回はこうしてプライベートでお付き合いさせていただく中で生まれてきたので、音楽性に加え、人間性というところで特別なものがあります。

 

僕はPeople In The BoxとART-SCHOOLって何か共通するものを感じるんですね。それぞれ全く違うながらも、すごく似ている部分があるというか。二人にとってそう感じるところはありますか?

 

波多野:

それぞれ全く違うんだけど、ちょっと分かるところもあって、きっとそれはすごく根っこのところなんですよね。僕は福岡にいるときにバンド始めたんですけど、何で日本って人間の根源的な暗い部分をパーンってロックやポップソングに落とした音楽がないんだろうって思っていて。だったら俺がやってやろうって思ってバンドを組んだんです。

 

で、福岡のバンドシーンのどこにも属していない人たちの中に戸高くんがいて、ART-SCHOOLに入るって聞いて、共通の友達がMDを作ってくれたんです。それを聞いて、やってる人がいた!って衝撃を受けたのを憶えてますね。それで俺はやっちゃいけないなって思った。そこから自分のアイデンティティをちゃんと立ててやって行こうと思ったんです。それがきっかけですね。20歳越えてたくらいかな。

 

だから、そういう根っこのところはちょっと近いなって思う。最初は戦略的にそういう音楽をやろうと思ってたんだけど、ART-SCHOOLのせいでめちゃくちゃになったって感じ笑。

 

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木下:

やめてよ〜!笑。

 

麻生:

あはは、そういう意味で根源的に似通ってるところがあるんですね。

 

波多野:

そう、本当に曲やメロディがすごく良かったし、歌詞のあの感じって当時日本になかった。あれ本当に悔しかったです。

 

麻生:

理樹さんはどうですか?

 

木下:

ピープルは独自の世界観を守ってるし、守るっていうのはつまり戦うっていうことでもある。だから、戦い続けてるなって思う。そこはもう本当に似てますね。才能はもちろんすごいし誰にも真似できない。しかもなお進歩してるんだよね。あとさ、キャーキャーいわれたくないでしょ?

 

波多野:

そうですね。良くも悪くも。

 

木下:

俺もそうなんだよ!でも俺ね、最近キャーキャー言われたい。

 

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マジメでいすぎないことって大切なことだと思う。ART-SCHOOLは既存の植えられた道徳観とかどうでもいいと思ってますね。(木下)

 

波多野、麻生:

え?!

 

木下:

3日前くらいに気付いた。あ、俺言われたかったんだ?って。

 

波多野:

最近だな!笑。でもそっか。多分それね、それはでもそっちの方が健全なんですよ。

 

木下:

やっぱりもの作って本気で対峙してるアーティストだから、外部に発散するスキルがないと内側にいっちゃう。そうするとね、やっぱり精神にも身体にも良くないんだよね。

 

波多野:

今はキャーキャー言われたいって言う気分っていうことですか?

 

木下:

はい、3日くらい前から。悩んでもしょうがない。

 

麻生:

3日前っていうのは理樹さんにとって大切な気付きのタイミングだったんですね。

 

木下:

気分的に本当、今まで最悪だった。もう入院するしかないかって。空気のいい檻みたいなところに行くのかな〜って。

 

麻生:

え、そういうの書いて大丈夫なんですか?

 

木下:

大丈夫。みんなそういうキャラだと思ってるから。俺たちどっちもマジメだと思うんだけど、マジメでいすぎないことって大切なことだと思う。今の日本の社会もさ、マジメであること、誠実であること、ちゃんとしてるってことが大切にされるけれど、それの何が美徳なの?って思う。その人って人生を楽しんでるんだろうか?って。ART-SCHOOLは既存の植えられた道徳観とかどうでもいいと思ってますね。

 

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波多野:

僕も音楽を始めたとき、これが美しいですよって人に規定されたものを美しいって思っちゃう人たちが多いっていうことに対する恐怖がすごくありましたね。でもそういうのに関係なく美しいものは美しいじゃないですか。ART-SCHOOLはそれをすごくやってるなって思う。歌詞も含めてね。

 

麻生:

歌詞も本当にそうですよね。そこに繋がると思うんだけど、二人はこうして話してても言葉をすごく大切にしてるなって感じます。本当に一つ一つの言葉を大切にしてて生半可なことを言わない。一つ一つ深く汲み取って自分の言葉で答えてるって思うんです。

 

波多野:

確かに言葉は大切にしてます。また歌詞っていう意味で言うと、理樹さんの歌詞はもっと原始的だと思う。絵を描くみたいに。感覚的?直感的というか。

 

木下:

ロジカルではないってこと?

 

波多野:

そうそう、ロジカルではないってこと。僕はもっとロジカルなんです。歌詞を作るときも。

 

木下:

なるほど、数学で作ってるの?

 

波多野:

いや、数学というよりも、この音のときにこの言葉が来てほしくないというか。組んでいく感じ。しかもその作品単位でちゃんと整合性が取れていないと嫌ですね。

 

麻生:

それは本当によく分かります。People In The Boxのメロディ、そして歌詞って、これ以上もうどうにもいじりようがないってくらい煮詰めてる気がします。

 

波多野:

そう、めちゃくちゃ煮詰めます。

 

麻生:

それに対して、ART-SCHOOLは曲に対して全体の整合性と言うよりももっと感覚的に歌詞を大切にしている気がします。

 

木下:

どうなんだろう?歌詞は嘘っぽくならないようにっていうのは気をつけてますね。曲はなるべく手癖を使わないということかな。あとは、とにかく悩まないっていうことだね。悩まない。

 

 

もう本当にやりたくないことを一個もしたくないんですよ。(波多野)

 

麻生:

悩まないってさっきも言ってましたが、具体的にどういうことですか?

 

木下:

ようはちょっと肩の力を抜くっていうことなんだと思うんだよね。俺もマジメだから。そういうのって曲づくりにも影響してくるし、人に会わなきゃ行けない仕事でも、あぁ、外出たくないなぁとかなっちゃうの。だからね、肩の力を抜いてね、なるべく楽しく生きる。栄養を取るとか、単純なことだけどエアロバイクで走ってみるとか。

 

波多野:

そういうのって大事ですよね。ART-SCHOOLってすごく頼もしくて、それは何でかって言うと、理樹さんが堂々としてるからだと思うんです。今理樹さんが言ってたことってそこに繋がってるんだろうなって思う。もう人から批判されることくらい何にも思わなくないですか?小さいディスとか。

 

木下:

うん、気にならないね。

 

波多野:

それは僕もそうなんですよ。自分がやりたいことを一生懸命やること、それ以外に何の価値があるんだろうって思う。そのために努力するし、でもその努力すらも自分がやりたくなければ意味がない。もう本当にやりたくないことを一個もしたくないんですよ。だから、今回のようにイベント一つをとってもすごく選ぶし、メンバーの間でも分からないことはそれってどういう意味ってすごく話します。理樹さんは、やっぱり音楽とニアイコールで理樹さんという感じがしますよ。

 

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木下:

え、People In The Boxもそういう感じじゃないの?

 

波多野:

いや、僕はなるだけ自分が消えればいいなって思いながらやってて、曲作るときとかは逆に二人から出てくるものは全部いただく!って気持ちでやってますね。それはさっきの手癖を使わないって話に多分近いと思う。自分にないものがほしいと思って他のメンバーと一緒にやってて、でもそれでも出ちゃう自分っていうのが僕は多分好きなんだと思います。結果的に出る分には全然いいんですけどね。

 

一方、理樹さんはそのまま出ちゃう!料理で言うと、丸焼きっていう笑。でもちゃんとローズマリーとかこう色んなデコレーションはちゃんとしてあるんだけど、常に理樹さんの丸焼きがグンって出ちゃうって言う笑。

 

木下:

理樹さんの丸焼き・・・。

 

波多野:

イメージですよ!笑。僕はもっと何ができてるか分からなくなるくらい調理して調理してやる感じ。

 

木下:

ちゃんと余白を残してるよね、リスナーに。断言してないじゃない?そこは俺たち似てるなって思って、そんな断言してないんだよね。

 

波多野:

そうですね。そこも僕、ART-SCHOOLの好きなところですね。でもかといって、曖昧にするかっていうとしないんですよ。だから、絵とか映画とかに近い。何かを啓蒙するようなことは一切言わないけれど、でもこれですよっていうものを確固として持って、形を最終的に出す。そこは本当に共通項だと思います。

 

 

クロスオーバーするような組み合わせで突破して、色んな意味で新しい出会いを届けたい。(麻生)

 

麻生:

それは確かにそうですね。それほど断言していないんだけど、これだって形をしっかり出す。それって本当にオリジナリティだと思います。そういうものこそがリアルに伝わってくるし熱量を感じます。『SYNCHRONICITY』としてもその熱量、オリジナリティって本当に大切にしてますね。

 

波多野:

今、熱量って言いましたけど、それしかないなって思うんですよね。オリジナリティって僕はもう作るときに没頭したら意識しないですけど、でも没頭したら勝手に出るでしょって思ってるんです。その話って去年の『SYNCHRONICITY』のあのメンツ見てたら、丸わかりな気がします。だって、トリが渋さ知らズオーケストラですからね笑。

 

麻生:

あはは、ありがとうございます。でもジャンルとかにこだわっていないって言いながらも、なかなかバランスも難しいところもあるんですよ。なぜかというと、『SYNCHRONICITY』って今年で11年目なんですけど、最初はクラブカルチャーとライブカルチャーのクロスオーバー的なイベントとしてスタートしたんです。それこそ始めはオールナイトだったし、もろクラブでプレイしていてクロスオーバーできるようなテクノやハウスのDJに出演してもらったり、ライブも踊れる要素を持っているアーティストを意識してたんですね。そういうダンスミュージック的なクロスオーバーにすごくフォーカスしてた。それから徐々に大きくなっていってどんどん新しい要素を取り込んでいったんですけど、その部分って今でもやっぱり根っこの部分であるんですね。

 

だから、ART-SCHOOLもPeople In The Boxも『SYNCHRONICITY』としては、新しさを感じるというか新鮮さを感じるアーティストでもあるんです。そういう中で、今回のツーマンに繋がっていくことは本当に嬉しく思ってます。

 

波多野:

そういうのってやっぱりバランスだと思うんです。何でもいいんだっていう部分とジャンルっていう形式の面白さってすごくあるなって思ってて、そのバランスって一番いいところがある気がするんですよね。でも僕らが面白いなって思うイベントとかって全然お客さんが入ってくれないんですよね。ワンマンだと入るんだけど、この組み合わせって意外で面白いでしょってミュージシャンが思う組み合わせなのに入らない。だからなんか、そういうところを突破しようとしてるのかなって思いますね。

 

麻生:

それは本当にそうですね。自分にとって新しいアーティストってきっかけがないとなかなか聞かなかったりすると思うんですよ。ジャンルや出てるイベントが違ったら特に。例えば前回、BRAHMANが出演したんですけど、普段の『SYNCHRONICITY』のお客さんがライブに行って聞いてるかって言ったらそうじゃないと思うんですね。でもBRAHMANのパフォーマンスは本当に素晴らしいし、進化してるし、どんどんすごくなってる。若い新しいアーティストもかっこいい人たちがたくさんいて、そういうのを全てクロスオーバーするような組み合わせで突破して、色んな意味で新しい出会いを届けたいと思ってます。それはフェスでもツーマンでもそうです。

 

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木下:

あと、こんなふうにイベントもフェスもたくさんある中で、イベントやってる人の顔が見えるっていいよね。それってお客さんもやっぱり面白いと思う。本当センスがいいですよね。センスのないのってたくさんあるから。波多野くん、言ってみて。

 

波多野:

いやいやいやいや、活字にできないから笑。

 

でもそもそもイベントやフェスに出て、これ誰がやってるのって思いながら、何だったんだろうみたいなのを感じながら帰ることってありますからね。本当に。だから、理樹さんが言うようにやってる人の顔が見えるっていうのはすごく大事。最初の人と音楽の繋がりの話じゃないですけど、本当に、それはよくよく考えるとすごく当たり前だとも思うんですけどね。昔はそう思わなかったけれど、今はそういうことをすごく意識してます。そういう中での出会いだったですよね。

 

麻生:

そうですね。この出会いは本当感謝してます。でもそれはどういうきっかけで意識し始めたんですか?

 

 

まだまだ自分の本当にやりたいことをやるのは難しいなって思う。それをいかに追い込むとかそういうやり方ではない方法でかっこ良くしていきたい。(木下)

 

波多野:

やっぱり震災ですかね。自分がやってる音楽を始め、それでお金をもらうこと、そういうものを根本的に考え直す機会になりました。ただ、そういうことがちゃんと考えとしてまとまるまでにはちょっと時間がかかりましたね。今だに色々考えたりしますし、ずっと考えたりするんだろうって思います。だから、一つ一つのオファーもめちゃくちゃ考えます。音源の出し方に関してもそうですね。

 

麻生:

なるほど。理樹さんは独立されて、ワルシャワレーベルやってますよね?自分たちのバンドのスタンスはもちろん、レーベルについても考えることたくさんあると思います。

 

木下:

ワルシャワはもうすぐ1年半ですね。少人数でやっているし、まだまだ自分の本当にやりたいことをやるのは難しいなって思う。それをいかに追い込むとかそういうやり方ではない方法でかっこ良くしていきたいですね。僕はお笑いが好きなんで芸人さんのことをすごく尊敬しているんですよ。例えば、おぎやはぎの矢作さんとか、タモリさん、ああいう、こう何考えてるのかなぁ?っていうふんわりした感じがすごく好きでかっこいいって思う。自分もそういう部分を真似していったときに、始めて人が集まってくるんじゃないかなって思ってます。苦しんでるところに人は絶対集まってこないから。


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麻生:

ワルシャワの今後、楽しみにしてます。ART-SCHOOLの動きは?

 

木下:

秋フェスなるものに出て、曲を蓄え、その頃には多分発表になってるのかな?B-SIDE集を出しますね。来年に。で、その間にちゃんとレーベルのアイテムも確立しないとなって思ってます。

 

麻生:

People In The Boxのこれからのイメージは?

 

波多野:

楽しく、自然にやりたいです。

 

木下:

流しそうめんみたいになりたいんだよね?

 

波多野:

なりたい。で、そのままつゆにざんってね笑。

 

麻生:

あはは、今日はありがとうございます。こういう自然な流れの中でご一緒できて本当に嬉しいです。11/16のツーマン、よろしくお願いします!

 

一同:

よろしくお願いします!

 

 

イベント概要

 

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SYNCHRONICITY'16 – Autumn Party!! –
– People In The Box × ART-SCHOOL –
2016/11/16(水) open 18:00 / start 19:00
@duo MUSIC EXCHANGE
前売 3800円 / 当日 4300円 各ドリンク別
お問い合わせ:お電話:03-5459-8711(duo MUSIC EXCHANGE) / MAIL:info@kikyu.net
公式サイト:https://synchronicity.tv/festival/news/autumnparty2016/

  

一般販売(9月3日(土)〜):
【プレイガイド】
・チケットぴあ [Pコード:308-411] http://t.pia.jp/
・ローソンチケット [Lコード:73561] http://l-tike.com/
・イープラス
※前売り券完売の際は、当日券の発行はございません。

 

出演アーティスト
■LIVE
・ People In The Box
・ ART-SCHOOL

 

■DJ
・ eiichi kogrey (the band apart)

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INTERVIEW

乗り越えた先にあるポップとグルーヴ、RIDDIMATESの今 リリースパーティーいよいよ開催!

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6/21(水)に5thアルバム『OVER』をリリースしたRIDDIMATES。前作から実に3年。メンバーの脱退や加入、様々な時期を乗り越えて待望のアルバムが完成した。そのアルバムは実に爽快で軽やかだ。

 

今年の『SYNCHRONICITY』にも4年ぶりに出演。時代とともに変化してきた『SYNCHRONICITY』もRIDDIMATESのようなダンスサウンドはルーツと言えるようなもの。O-WESTに広がる熱いグルーヴ、笑顔に溢れたフロアにこのバンドが積み重ねた歴史が見えた。

 

7/22(日)には久しぶりのリリースパーティーを渋谷WWWで開催する。今作のサウンドがライブにどう昇華されていくのか。その開催ギリギリの最中、今作とRIDDIMATESのライブへの想いを聞いた。


 

インタビュー・テキスト・編集:麻生潤

 


 

もがいてもがいて自分らがいいと思える作品が出来れば、それはもう超えてるんだと。(CrossYou)


麻生:
前作から3年、5thアルバム『OVER』のリリースおめでとう!2016年の「Swandive」からも感じてたけれど、キャッチーさとグルーヴがバランス良く融合した爽快なアルバムに感じます。久しぶりのリリースになるけれど、今作はどういうところをテーマに取り組んでいきましたか?

 

CrossYou(T.sax):
そうですね、一言だと『超える』ってことになるんだと思います。

 

麻生:
超える?

 

CrossYou(T.sax):
はい、もうちょっと言うと、前のアルバムJOYでテーマだったPOPを突き進めつつ、去年のシングル収録Swandiveのダブルサックスによる2MC感のある曲や、前から持っていた辺境ミュージック、その全てを上回る、超えるアルバムでないと意味がないと思っていました。

 

ただ、アルバムのライナーノーツをヒサシさん(ヒサシtheKID)に書いてもらって、腑に落ちたというか、めちゃくちゃもがいて、メンバーやサポートしてくれた方々と納得の作品が出来て、ヒサシさんと呑んで話してライナーノーツ読んだら、あぁそうかと。それでよかったんだと。もがいてもがいて自分らがいいと思える作品が出来れば、それはもう超えてるんだと。

 

あとは『想いが言葉を超える』ってキャッチコピーは気に入っていますね。

 

麻生:
まさしくRIDDIMATESに相応しいキャッチコピーだね。

 

akirag:
敢えて何か一つのジャンルを狙うのではなくて自分達にある響きやビート、グルーヴ、作曲者が描く曲の雰囲気を素直に曲に落とし込む作業をしたのが今回のテーマになったのかなと。その結果、ジャンルも雰囲気も結構バラバラになった感はありますが、その全てを一枚のアルバムにして聴いてみると僕らにしか表現出来ないリディメイツサウンド、ブラスロッカーズサウンドに自ずと仕上がったと感じています。アルバムのジャケットは曲数と同じ13色で構成されているのですが、その色も一つ一つはバラバラでも合わさる事で一つの作品に仕上がっているのも通じています。

 

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削ぎ落とす作業をしていってるのも聴きやすさに繋がってるのかも。(akirag)


麻生:
アルバムジャケットは曲数と同じ13色で構成されてるんだね!個人的にも聴いてるとバラバラというよりもRIDDIMATESならではのジャンルのあり方を体現してる気がする。それがポップで軽やかで力の抜けたグルーヴに昇華されてるなって。それがすごく心地良い。また、新曲の数々の音源を比べると2016年の公開された「Swandive」よりも一層聴きやすくなってる気もします。そこからの変化って何かありますか?

 

CrossYou:
引き算は結構やりましたね、今まで自分が全部盛りのアジテートさせる音楽が好きでリディメイツもそうだったんですけど、徐々にメンバーの色が出てきて、真ん中ぐらいになったというか、こっちもできるんだよっていうね。ただ、今後は両極端でもいいかなとも思っています、ガチャガチャしてる曲もあれば、シンプルなのもあったりと。

 

akirag:
前作のリリース後、キーボードの脱退もありサウンド面で再考する必要がありました。新たにキーボードを入れるのか否か。メンバーで話しあった結果キーボードは入れずに曲を、そして音をシンプルに間を作る感覚で作っても良いんじゃないかと言う結論に至ったのもあって割と削ぎ落とす作業をしていってるのも聴きやすさに繋がってるのかもしれません。

 

麻生:
児玉奈央ちゃんをゲストに迎えたSpanky Wilsonのカバー「LOVE LAND」。ライトで優しいカバーがとても印象的です。唯一のボーカルナンバーだけど、共演するにいったった経緯は?また、どういうアプローチでこういうカバーになったんだろう?

 

CrossYou:
まず、ひとつに高校の先輩ってのが大きくて、結構前から、一緒にやりたいとは話してて、ついに叶った感じです。1作品に1曲はボーカルを入れているので、次何やろうかって話してて、ベースの大ちゃんがSpanky Wilsonの別曲を持ってきて、それいいねってなったんだけど、それなら、この曲いいよって俺の好きな曲を提案して決まった感じです。実はCharles Wrightが原曲なんですが、Spanky Wilsonが唄って有名になった曲で、Charles Wrightがメローで、Spanky Wilsonがアッパーな感じ、僕らのはその中間な感じですね。

 

RIDDIMATES / LOVE LAND feat.KODAMA NAO【OFFICAL VIDEO】

 

 

 

 

曲的には一昨年でも去年でも出せたのですが、出さなくて良かったなと、ちゃんと必要な年月でした。(CrossYou)


麻生:
前作から3年ということで、またアプローチ方法も違ったと思うんだけど、意識して取り組んだことは?

 

CrossYou:
結構毎回なんですが、『現状に感謝しながらも満足せず、新しい事へ挑戦』というのが常にあるので、エンジニア、レコーディング・スタジオ、マスタリング・スタジオ、アートワークを全て新しい方々、新しい場所で行いました。

 

akirag:
やはり僕らはそれぞれの曲の熱量を大切にしたいので、レコーディングの際もそこを凄く意識して個性ある13曲を仕上げていきました。

 

麻生:
確かに新しい個性と今までの普遍的なRIDDIMATESの良さを感じます。メンバーの脱退や加入を経てようやく生み出した1枚。より新しいポップさ、キャッチーさとともに乗り越えてきた確かなグルーヴを感じますね。

 

CrossYou:
前作のアルバムから3年ってのは、振り返ると苦労したのかなと、メンバーが抜けて、それが固まるまで。曲的には一昨年でも去年でも出せたのですが、出さなくて良かったなと、ちゃんと必要な年月でした。ただこっからエンジンかけて行きますよ~!!

 

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熱量を大切にしているからなんだと思うんですが、レコーディングの際ファーストテイクで大体集中力が無くなっちゃうってのが僕らの癖です。ほとんどの曲がファーストテイクが採用されているように感じますね。

 

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photo by Yosuke Torii(SYNCHRONICITY’17)

 

 

なんでも二面性を持っていると思うので、その二面性を感じてもらえたらと、このステージにかける気迫と、みんなを楽しませたいっていうシンプルな気持ちを。(CrossYou)


麻生:
4月は『SYNCHRONICITY』で久しぶりに一緒にできたけれど、本当に素晴らいライブだった。『SYNCHRONICITY』以前からだからもう何気に付き合い長いよね。4年ぶりの出演いかがでしたか?

 

CrossYou:
まず、久し振りに『SYNCHRONICITY』に出演できて感謝です。僕らは『SYNCHRONICITY』に出演してから、とんとん拍子で、クアトロワンマンや数々のフェスやフジロック、朝霧JAMにも出演できたと思っているので、それに感謝。そして、その初の『SYNCHRONICITY』から結構経ったので、そこはクオリティが上がってないと駄目だなと単純に思います。もっとやれると思いますし、メンバーの演奏はもちろん、楽曲的にも聴かせる部分とアゲる部分の差し引きができるようになってはいるのかなと。

 

麻生:
各地のフェスやイベントで培ってきた経験がしっかりライブのグルーヴになってるなって感じた。グルーヴって最近思うんだけど、本当に積み重ねだよね。不思議なくらい。さて、いよいよ渋谷WWWでのワンマン、楽しみにしてます!最後にワンマンへ向けて一言お願いします。

 

CrossYou:
今までの人生全てかけて吹きます。でもお祭りなんで気軽に来てほしいですね。なんでも二面性を持っていると思うので、その二面性を感じてもらえたらと、このステージにかける気迫と、みんなを楽しませたいっていうシンプルな気持ちを。


 

RIDDIMATES リリース情報:


RIDDIMATES 
5th full ALBUM『OVER』
2017年6月21日(wed)Release!
価格:¥2,300(税抜価格)
品番:ROMAN-014
発売元:Roman Label / BAYON PRODUCTION
販売元:PCI MUSIC

 

[Track List]
1. For The Beats
2. Come On
3. Walk Song
4. Swandive
5. Over Against
6. The Barber
7. Drop
8. Love Land feat. Kodama Nao
9. Spider’s web
10. Bacon!!
11. Garagardoa
12. Sunset Glow
13. Clam Chowder


 

ワンマン情報


『OVER』RELEASE PARTY!! ONEMAN SHOW!!
日時:2017.07.22(sat)
時間:OPEN 18:00 / START 19:00
場所:渋谷WWW
料金:前売¥3,000- / 当日¥3,500-

 

■RIDDIMATES
ブラスロッカーズ・サウンドを掲げ、ありふれた音楽ではない、刺激のある音楽を創りだし、日々の喜びに変えるバンド「リディメイツ」。熱くて、男臭くて、音を楽しんでいて、ご飯を良く食べる。生活の一部に音楽が常にある、そんな願いがあるんだか無いんだか。本気で遊んで、本気で音楽する、そんなバンドの物語。2014 年春に4 枚目のアルバムを発売し、リリース・パーティのワンマンを渋谷クアトロにて満員御礼の大成功に収め、そのままの勢いで『FUJIROCK2014』に出演。その際「来年はもっと上で!」と言ったら2015 年はリーダーCrossYou がOASIS、Noel Gallagher のホーン隊として『FUJIROCK2015』に出演しちゃう、飛び級事件勃発。それ以降も『りんご音楽祭2015』出演など各フェスで活躍、2016 年はシングルep をリリースし京都FM でパワープレイに選ばれる。

 

オフィシャルサイト:
http://brassrockers.com/

 

プリント

RIDDIMATES『OVER』アルバムジャケット
 

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RIDDIMATES プロフィール写真

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