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レポート:ユニコーン『ABEDON 50祭 サクランボー/祝いのアベドン』(2日目)

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7月31日(日)、ユニコーンABEDONの生誕50周年を祝うライブイベント『ABEDON 50祭 サクランボー/祝いのアベドン』2デイズの2日目が、彼の地元・山形市総合スポーツセンターにて行われた。ユニコーンはメンバーが50歳を迎えるたびに、それを祝うという体で、本人が出ずっぱりでパフォーマンスし続けるイベントを行っており、今回がそのしめくくりとなる。

 

ABEDONとSPARKS GO GOのメンバーからなるバンドであるABEX GO GO、ソロ活動の仲間であるバンドABEDON and THE RINGSIDE、氣志團、そしてユニコーンの4アクトが出演。チケットは即日完売。全国23ヵ所の映画館で生中継のライブ・ビューイングも行われたため、1日目も2日目も本番中にメンバーが「押すとヤバい、生中継が途中で終わる」などと気をもんだりする一幕もあったが、無事両日とも最後まで中継された。

 

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トップはABEX GO GO 。ABEDONがピアノ弾き語りで歌い始め、八熊慎一(Vo&Ba)がそこにハモリをつけていく「夕立ち」でスタート。ABEDONと八熊慎一のツインボーカルが活きる骨太なロックンロール全5曲でファンを魅了した。

 

途中のMCでABEDONは、「ちょうど10年前に山形でやりまして、また10年後の今日、ここでやりました」と発言。2006年に40歳を迎えたのを記念して、横浜・大阪・山形でイベントを行い、出演した奥田民生・川西幸一と共に行ったセッションの感触がとてもよかったことが、ABEDONがユニコーンの再結成を考え始めるきっかけになったことを知るファンたちの間に、感慨深い空気が流れる。

 

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二番手のABEDON and THE RINGSIDEは、モハメド・アリからアントニオ猪木に受け継がれた入場テーマ「炎のファイター」に「アベドンバイエ!」と歌をのせたSEが響く中、メンバーの奥田民生、SPARKS GO GO八熊慎一、斎藤有太、木内健がまず登場。続いてガウンに身を包みチャンピオンベルトを巻いたABEDONがオンステージ。

 

6月3日にリリースされたばかりのソロアルバム『Feel Cyber』のタイトル・チューンでスタート、八熊慎一がダンボールを叩く「欲望」のアコースティック・バージョン以外の4曲は、すべて『Feel Cyber』からプレイ。ラストの「不思議は不思議」ではイントロで大きなハンドクラップが起き、サビではオーディエンスの腕が大きく左右に振られた。

 

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デビューアルバムからサードアルバムまでのプロデュースをABEDONが手がけた氣志團が、三番目のアクト。「音楽すべての師匠」「返しても返しきれない恩があります」などと、メンバーがABEDONを語る映像に続いて始まったのは『アベストテン』という企画だった。

 

氣志團メンバーがバックバンドを務め、綾小路 翔は名司会者に扮して、10位から1位までの曲を紹介していく。ユニコーン/ソロ/ABEX GO GOでABEDONが書いた曲から選曲、それぞれを日本の有名ヒット曲風にアレンジ、ユニコーンのメンバーをはじめとする出演者たちがそのコスプレで登場して歌う、というもの。

 

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1日目も同じ内容だったが、前日に失敗した箇所が今日は成功した者あり、逆に前日はうまくいったのに今日はミスった者あり、前日言わなかったアドリブをぶちかまして大ウケするものありで、場内は終始爆笑に包まれた。

 

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トリのユニコーンは、前半でそれぞれのメンバーの50歳イベントの時に発表してきた曲を1曲ずつ披露するという、全員の『50祭』を総括するメニュー。この『ABEDON 50祭』のために書き下ろされた新曲「RAMBO N°5」も1曲目でライブ初公開、全員ミュージックビデオそのままの扮装で歌い踊る。

 

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後半は「ひまわり」や「WAO!」など、ユニコーン再始動後にABEDONが生み出してきた曲たちが並ぶセットリストで、本編ラストでは、TBS系ドラマ『重版出来』の主題歌「エコー」と「RAMBO N°5」と共にこのイベントのために書き下ろされた「50/50」の2曲を、初めてライブで披露。「50/50」の「君と僕はそう ふたつでひとつ そして僕たちは いつつでひとつ 新しい今を うたおう」というリリックが感動的に響きわたった。

 

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アンコールの「人生は上々だ」でABEDONはプレスリー風の衣裳に身を包んで1F客席後方から現れるという、山形ではおなじみの登場。前日は右後方からだったがこの日は左後方から客席をつっきってフロア後方のお立ち台まで到達、「しーあわせ! しーあわせ!」とコールを求めながら、山形の花笠に入った「幸せ」(紙吹雪)を盛大に撒く。

 

そして「幸せ」を撒きながらステージまでたどり着く。ほぼ曲を歌いきり、最後のブレイクのところで客席に「おまえたちのしゃべりを聞かせてくれ!」と「脱げ!」コールを求め、それに応えてプレスリーの衣裳を脱ぐとその下にはブルース・リーの黄色いジャンプスーツが。ヌンチャクを振り回し、手島のマイクスタンドに付いたピックを飛ばしたり、メンバーにモミアゲを貼って回ったり、今日が最後だというピンスポット担当の照明スタッフに50歳記念の超特大ABEPELLI(ABEDON人形)をプレゼント(前日は7列30番の席のお客さんにプレゼント)するなど、自由の限りを尽くす。

 

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そしてそのまま曲に戻ろうとするも、奥田民生にストップをかけられる。「昨日の今日だから、きみにも何かあるよ」。前日はサプライズでバースデーケーキのプレゼントがあったが、この日は愛弟子=氣志團から、シャンパンタワーならぬABEDONビール(地元の月山ビールとコラボして作られた)タワーが贈られる。綾小路 翔に無理やり勧められ、「ランランルー」のコールに答え、3杯のビールを飲みしてからようやく曲を再開、エンディングまで走り抜けた。

 

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ABEDONが去ったあと、メンバー4人はステージを数度横断しながらオーディエンスに手を振り、感謝の意を伝えた。

 

この日の模様は9月30日(金)21:00から、フジテレビNEXTライブ・プレミアム/フジテレビNEXTsmartにてオンエアされる。ユニコーンは8月10日に約2年5ヵ月ぶりとなるニューアルバム『ゅ 13-14』をリリース、9月3日(土)東京・府中の森芸術劇場どりーむホールから、追加公演含め全34本の全国ツアー「ユニコーンツアー2016 『第三パラダイス』」が始まる。

 

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【Release】
New Album「ゅ 13-14」(読み:ゆのいちさんいちよん)
2016.8.10 Release!

 

【CD / 2LP / カセットテープ 収録曲】
01. すばやくなりたい
02. オーレオーレパラダイス
03. サンバ de トゥナイト
04. 僕等の旅路
05. 道
06. ハイになってハイハイ
07. マッシュルームキッシュ
08. TEPPAN KING
09. マイホーム
10. CRY
11. エコー
12. 第三京浜
13. 風と太陽
14. フラットでいたい

 

【5000セット限定!完全生産限定豪華BOX】(CD+DVD+2LP+カセットテープ+おまけ)
DVD: MOVIE31 「ゅ13-14」レコーディングドキュメント
おまけ:ユニコーン「ゅ 13-14」オリジナルトートバック & 聴く前にかく耳かき
KSCL 2750-5  ¥15,700+税

 

【初回生産限定盤】(CD+DVD)
DVD: MOVIE31 「ゅ13-14」レコーディングドキュメント
KSCL 2756-7  ¥3,600+税

 

【通常盤】(CD)
 KSCL 2758  ¥3,000+税

 

【完全生産限定盤】(2LP)
 KSJL 6183-4  ¥4,500+税

 

【完全生産限定盤】 (カセットテープ)
 KSTL 1 ¥3,600+税
「ゅ 13-14」特設』サイトURL:
 http://www.unicorn.jp/special/yuno13-14/

 

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【LIVE Information】
ユニコーンツアー2016
「第三パラダイス」

 

09/03 (土)      【東京】 府中の森芸術劇場 どりーむホール
09/07 (水)      【千葉】 市川市文化会館 大ホール
09/09 (金)      【石川】 本多の森ホール
09/11 (日)      【新潟】 新潟テルサ
09/16 (金)      【埼玉】 大宮ソニックシティ 大ホール
09/18 (日)      【宮城】 仙台サンプラザホール
09/19 (月/祝)   【宮城】 仙台サンプラザホール
09/22 (木/祝)   【山形】 南陽市文化会館 大ホール
09/24 (土)      【秋田】 秋田県民会館
10/01 (土)      【愛知】 名古屋国際会議場センチュリーホール
10/02 (日)      【愛知】 名古屋国際会議場センチュリーホール
10/07 (金)      【北海道】 帯広市民文化ホール 大ホール
10/09 (日)      【北海道】 札幌ニトリ文化ホール
10/10 (月/祝)   【北海道】 札幌ニトリ文化ホール
10/14 (金)      【兵庫】 神戸国際会館 こくさいホール
10/15 (土)      【兵庫】 神戸国際会館 こくさいホール
10/17 (月)      【京都】 ロームシアター京都
10/22 (土)      【東京】 オリンパスホール八王子
10/23 (日)      【東京】 オリンパスホール八王子
10/29 (土)      【神奈川】 パシフィコ横浜 国立大ホール
10/30 (日)      【神奈川】 パシフィコ横浜 国立大ホール
11/05 (土)      【福岡】 福岡サンパレス
11/06 (日)      【福岡】 福岡サンパレス
11/12 (土)      【大阪】 オリックス劇場
11/13 (日)      【大阪】 オリックス劇場
11/19 (土)      【広島】 広島文化学園HBGホール
11/20 (日)      【広島】 広島文化学園HBGホール
11/23 (水/祝)   【東京】 中野サンプラザホール
11/24 (木)      【東京】 中野サンプラザホール

 

<追加公演>
12/05 (月) 【高知】 高知県立県民文化ホール オレンジホール
12/07 (水) 【大阪】 フェスティバルホール
12/09 (金) 【東京】 東京国際フォーラム ホールA
12/17 (土) 【沖縄】 沖縄コンベンション劇場
12/18 (日) 【沖縄】 沖縄コンベンション劇場

 

【チケット料金】
全席指定 8,500円(税込)
パラダイスシート 3,000円(税込) ※最後列1列をパラダイスな価格で、一般発売日より販売。

 

【チケット一般発売日】
9月・10月公演:8月6日(土)  ※石川、新潟のみ8月13日(土)
11月公演:9月3日(土)

 

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電大〜GOROPPON〜ツアー
8/05 (金) 【大阪】Music Club JANUS
8/07 (日) 【広島】SECOND CRUTCH
8/09 (火) 【福岡】Live House CB
8/12 (金) 【神奈川】川崎・Live House Serbian Night
8/13 (土) 【神奈川】川崎・Live House Serbian Night
8/16 (火) 【愛知】名古屋Club UPSET

http://den-dai.com/

 

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【ユニコーン】
1986年に広島で結成。翌1987年にメジャーデビュー。2009年年始に再始動を発表。昨年、メンバーの奥田民生とEBIが50歳を迎え、恒例の50祭をそれぞれ5月と10月に開催。2016年はABEDON(阿部義晴)が7月に50歳を迎え、ABEDON50祭「サクランボー/祝いのアベドン」を開催した。9月からは全国ツアー「第三パラダイス」を行う。
http://www.unicorn.jp/

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COLUMN

【レポート】須永辰緒とNao Yoshiokaが自身の人生を語る上でのベスト4曲を発表!

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2016年9月1日(木)、渋谷のライブバーHot Buttered Clubにて、インタビューWEBマガジン「HIGHFLYERS」の3周年記念音楽イベントが開催された。

 

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3周年記念イベントのテーマはJAZZ&ソウル。メインイベントとして、須永辰緒とNao Yoshiokaのトークセッションを実施。JAZZのDJ・プロデューサーの須永辰緒は、2015年9月にプロフェッショナルを紹介するコーナー「HIGHFLYERS」にてインタビューを掲載。ソウルシンガーのNao Yoshiokaは、有望な若手を紹介するコーナー「ON COME UP」にて、同じくインタビューを掲載している。

 

二人は、①幼少期の印象深く残る曲、②音楽を生業としてやっていくと決意した頃に影響を受けた曲、③音楽を仕事としてから視界が開けた曲、そして④現在を代表する曲、計4曲を選び、曲をかけながら、曲に対する想いやエピソードなどを語った。

 

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須永辰緒が選んだのは、幼少期の頃に心を揺さぶった、今聴いても大人の世界をたっぷり醸し出しているアニメ「サスケ」のテーマ曲。そしてDJになりたくて弟子入り志願しながら通っていたディスコで毎日のように聴いたというThe Alarmの「Sixty Eight Guns」。HIP HOP DJとなり、須永が憧れた先輩達が主宰するレーベル「MAJOR FORCE」からリリースしたDJ Doc.Holiday 名義時代の「Club of Steel」。そしてDJ30周年を記念して昨年リリースしたアルバム「Sunaga t Experience」から「Slumber」。須永は小学校4年生の頃から、小遣いを貯めてはレコードを買い集めていたそうだが、そんな須永の音楽に対する愛情、そしてパンク、ロック、ヒップホップ、ジャズと様々な音楽遍歴を経てきた歴史を感じる。トークでは、大貫憲章に弟子入りした時のロンリコ一気の爆笑エピソードや、ツバキハウスや藤原ヒロシの存在について、注力しているチャリティイベントのことなど、過去から現在、未来の話を語った。

 

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Nao Yoshiokaは、中学生の頃に観た「天使にラブソングを 2」でローリン・ヒルとタニア・ブラントが歌う美しい姿に圧倒され、心を奪われたという「His Eye is on the Sparrow 」を選曲。そして、渡米後にソウルミュージックを歌って生きていこうと決めたきっかけになったというサム・クックの「A Change is Gonna Come」。帰国後にSWEET SOUL RECORDSからリリースしたデビュー曲「Make the Change」。そして9月21日にリリースするアルバムから、アリシア・キーズにも楽曲提供をしているというMusicman Tyと共同制作した大人のラブソング「I Love When」の4曲をセレクト。ニューヨークでの厳しい修行時代を通して、「いつか必ず変化は起こる」から「変化は自ら起こしていく」と心構えが変わり、それによって新しい出会いや多くの気付きを得たというNao自身の変化を共有し、会場に来ている観客に勇気を与えた。

 

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トークセッション以外に、2015年にリリースした岡村靖幸「イケナイコトカイ」やORIGINAL LOVE 「接吻」などのカバーを含むアルバムが話題となったイチヤナギユウと、アーバンゲリラヒッピーポップMUSICを提唱する髭ソウルが登場し、圧倒的な声量とグルーヴでイベントを盛り上げた。

 

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HIGHFLYESのスタッフの一人でもあり、YouTuberとして活躍するカストロさとしは、日本のソウルミュージックである演歌の中から、「おら東京さいぐだ」を選曲し、英語バージョン「I’m going to TOKYO!」を披露した。

 

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会場には、HIGHFLYERSのインタビューを受けたことのある菅野敬一、IBUKI、林ゆうき、立花恵理、K-SUKE、モーガン・フィッシャーも駆けつけ、HIGHFLYERSの3周年を祝った。

 

Photo by:MRK、Takayuki Aoyama

 

HIGHFLYERS 公式サイト:
http://www.highflyers.nu/

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