INTERVIEW

downy、第六作品集『(無題)』青木ロビン インタビュー(前編)。今作と今の等身大のdownyの姿をロングインタビューで紐解く。

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9年ぶりにリリースされた前作から3年。downyが待望の新作・第六作品集『(無題)』をリリースする。今作はライブを再開して初のアルバムとも言え、そういう意味でもまた特別な作品だろう。

 

新作を聴くと、今までのdownyサウンドを存分に響かせながらも、新しい音楽が聞こえてくる。それは、downy第二期(活動再開後)の現在進行形の音だろう。

 

『After Hours』のミーティングでいつも顔を合わせている青木ロビン。ともにフェスを作り上げる同志としての距離感で、今作と今の等身大のdownyの姿をロングインタビューで紐解く。今回はその第一弾。

 

後編はこちら:
downy、第六作品集『(無題)』青木ロビン インタビュー(後編)。僕はdownyの音楽がそのときの空気を変えれる音楽でありたいなって思う。

 

インタビュー・テキスト・編集:麻生潤

 

 


 

今作は演奏することに重きを置いて作ってるっていうか、よりフィジカルになってる。

 

麻生:

まずは新作のリリースおめでとうございます!downyらしさの中にも新しさがある。素晴らしい作品です!

 

青木:

ありがとう。何だかいつも『After Hours』のミーティングで会ってるし、こうして改まってインタビューって話しになると何だか照れくさいね笑。

 

麻生:

あはは、そうですね。でもだからこそのお話を色々と聞いてみたいと思います。僕個人としてもdownyはめちゃくちゃ大好きなバンドなので、この距離感でどんなお話が聞けるか楽しみです。

 

青木:

そうだね。よろしくお願いします。

 

麻生:

3年前の第五作品集は復活アルバム、そして今作は復活してバンド活動を再開した上でのセカンドアルバムとなります。再始動してから初の作品とも言える訳で、また特別な作品だと思います。前作、そして今作を振り返ってみてどんな感想を持ってますか?

 

青木:

まず、前作の5枚目のアルバムはライブをやらないでレコーディングに突入してるから、作り方や感覚がレコーディングベースなイメージだったんだよね。そして、後でライブで感覚を起していくって感じだった。また、久しぶりに一緒にできる喜びというのが先にあって、それはそれで特別な感覚だった。今では自分がよく東京に来ることになって、音楽をやることに対していい意味でピリピリしてる。緊張感があるっていうかね。そういう違いが現れてると思う。

 

一方、今作はすでにライブでやってる曲をレコーディングしたものもあって、演奏することに重きを置いて作ってるっていうか、よりフィジカルになってる。この3年ライブを行っていく中で、downyってもっと音数が少ないバンドじゃなかったっけ?って、もうちょっと肉を削いだ方がいいんじゃないか?って思ったりしてさ、原点に戻ってきた部分もある。

 

麻生:

原点にもどってきた?

 

青木:

うん、やっぱりライブを重ねて行く中でそのきっかけが生まれてきた気がする。お客さんとの距離感も当時(活動休止前)とは違うし、今では単純に突っぱねて置いていくという感覚もない。いい意味で一体感を出す方法もライブの中で出てくる。で、そういうところを掘り下げていくと選曲も変わってくるんだよね。最初にやろうとしてたセットと今のセットって変わってきてるしね。やっぱりロックなアプローチの方がライブでやってて楽しいし、お客さんもそうだろうし、そういう中で今度のアルバムはどんな選曲、どんな曲調で行くかっていうのを、ライブのお客さんの顔が見える中で作り始めてたんじゃないかなって気がする。

 

麻生:

なるほど。ということは、アルバム制作を「よしやろう!」って意識して始めたというよりも、ライブからの地続きでレコーディングが始まっていったっていう感じなんですか?

 

青木:

うん、そういうライブなところから始まっていったっていう印象はある。特に僕は9年休んでいたし、ミュージシャンとしての自信や感覚を取り戻すのも時間がかかる。downyってさ、レコーディングとライブってそう変わらないんだけど、それでももちろんライブ感っていうのはあって、お客さんの前で演奏するために、世界観を表現するためにめちゃくちゃ練習するんだけど、それを伝えるためのテクニックや表現力が今すごく僕らの中でフィットしてるって感じがするんだよね。それをきちんと出すためには、シンプルに原点に戻った方がよりソリッドにエモーショナルになる。弾いていないとき、歌っていない瞬間でもエモーショナルっていう、そういう感覚が表現できるようになってきた気がする。

 

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photo by YUKA OCHIAI(LIVE at SYNCHRONICITY’15)

 

 

色んな制約を改めて取っ払おうということになった。

 

麻生:

今作では今までのdownyサウンドと変わらないところがありながらも、分かりやすさも感じられるんですよね。ロビンさんも以前、次はポップにしたいなって言ってたと思うんですけど、そういうポップさを意識してたりしましたか?

 

青木:

downyはポップなバンドだと一応思ってるんだけどね笑。分かり辛い変拍子をただやるつもりなんて全然なくってさ、かっこいいリフやドラムパターンを考えたら、たまたま変拍子だっただけで、各々のフレーズは実は全てキャッチーなものな気がするんだよ。それがギュッと集まるとなぜかdownyの音になる。もちろん言ってるポップスっていうのはJ-POPとかそういうものではないけれど、あくまでもポップな部分を持っているバンドだって思ってる。ただ、今回は、なるべくポップスを作ろうって言ってたのが、結果このアルバムだけどね笑。

 

麻生:

downyらしいポップですよね笑。

 

青木:

そうそう、downyらしいポップ笑。

 

麻生:

今回はシンセも使用してますよね。

 

青木:

うん、4作目まではdownyとしての制約の中でどれだけのことができるかっていうことをやってきた。だけど5作目を作るときに、一度その制約を取っ払おうということになったんだよね。ピアノが入ったからdownyじゃなくなるって訳でもないしね。そう意味では、今作は特にシンセが必要であれば使うし、ギターが必要であればギターを弾くしと、自由に思ったことをトライしたんだ。

 

もともと僕は打ち込みをいつもやってるから、鍵盤を触るっていうのはすごくベーシックなことなんだよね。ずっとシンセを置いてやっててさ、それで組み上げたものを分解して後でギター等にしてるんだ。

 

また、ライブの経験っていうのは本当に大切でたくさんの学びがある。ギターも最近好きになって弾き語りもするし、改めて練習してみると、生ギターももっと可能性のある楽器だなって思うんだよね。downyでは裕さんがああいうエグさも華やかさもある音色でやってくれるから、自分は正直楽で、生っぽい方を逆に狙っていくというか。今回は本当に歌もシンセの音も含めて自分の佇まいはアナログな感覚でいるんだよね。シンセも使ってるけれど、色んなバランスがちょうどいいものができたって思ってる。

 

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photo by YUKA OCHIAI(LIVE at SYNCHRONICITY’15)

 

麻生:

なるほど。制約を取っ払ったんですね。確かにシンセは新鮮に感じたんですよね。凍る花、海の静寂、檸檬(れもん)など、今までにはない要素ですよね。

 

青木:

いや、実際は、凍る花と海の静寂だけじゃないかな?

 

麻生:

え、檸檬(れもん)は違うんですか?

 

青木:

そう、あれはギターの音。あれぶっ飛んでるでしょ?あれが青木裕だよ!バイオリンのようなスタッカートする奏法のようなものが合いそうだなって話してたら、あのフレーズ持ってきて、超かっけえっ!てなって笑。

 

サウンドプロダクションにおいて、downyって一回ボトムを作ってドラムとベースを主軸に、後で歌メロやギターなどの上物を作るっていう形なんだけど、今回は特にそうなんだよね。

 

さっき制約を取っ払うという話しをしたけれど、それとは別の意味でディストーションも踏んじゃダメだっていうのもあったりするんだよね。もちろんそれがかっこいいバンドもあるんだけど、僕たちのやり方としては、クラッシックのようにリズムとかアンサンブルでもっとエモーショナルにできることにトライしたいって思ってる。クラッシックでいうと、歪んでなくてもチェロ一つで盛り上げたりとかさ、自分たちはそういうやり方の方が好きだから、そういう中でみんなdownyとしての表現をするんだよね。

 

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photo by Viola Kam (V'z Twinkle)(LIVE at SYNCHRONICITY’15)

 

麻生:

そういう制約があるからこそどの曲を聴いてもdownyのサウンドになるのかもしれないですね。制約がある中での表現って僕は美しいと思う。その制約についてもう少し具体的に教えて下さい。

 

青木:

昔でいうと、まず本当にドラムは4点(キック、スネア、ハット、ライド)しか使っちゃダメ、ベースはエフェクターなし、ギターだけでギターじゃない音を表現するとか、、、。また、誰でもできるような単純な展開はNGで、そうじゃない方向をずっとdownyは追求し続けてて、4枚目まではずっとそれでいっている。いかにも分かりやすい誰でもできるような展開はdownyではやらない。そういうのをやってる先駆者は先駆者で一杯いる訳で、かっこいいのももちろんあるんだけど真似してもしょうがない。だから、自分たちがそれとは異なる方向を取るのは自然だし当たり前の選択だったんだよね。

 

その上で色んな制約を改めて取っ払おうということになった。でも秋山くんはその制約も好きでやってるのもあるし、結局ほぼドラムの点数が変わらなかったりっていう笑。で、結局取っ払ったことで変わったのは、俺がピアノを弾いたり、シンセを足したりするくらいだった。

 

麻生:

そもそも制約を作るというのは、それはロビンさんのアイデアだったんですか?

 

青木:

一番最初はね。もともとdownyってちょっと変拍子が入ったハードコアな曲をやりたいはずだったんだ笑。それはそれでオリジナリティあることをやったつもりなんだけど、僕らが一番オリジナリティのある音楽をやってやると思って、今の形になったんだよね。ただ、そこに至るには色んな方法論があって、オーケストラのように音を増やすこともできるし、どこまでもシンプルに減らすこともできる。ただ減らすっていう発想をミュージシャンってあんまりしないから、僕らは減らそうと。そのシンプルさの中でチャレンジすることを選んだんだよね。

 

麻生:

なるほど制約っていうのは、そのシンプルさの中のチャレンジでもあったんですね。

 

青木:

うん、またそうして制約を作ることでより強くなって成功したから、すごく自信を持てた。だからこそ、その制約を取っ払うのになんの後ろめたさもないっていうか、今までずっとオリジナルなスタイルでやってきたんだから、何でもできるじゃないかって思ったんだよね。ま、結局あんまり変わんなかったけどね笑。気持ちの上では何でもありだったってこと。今作の檸檬って曲では、コーラス部(0:31)に女性ボーカルをゲストに迎えるつもりだったんだけど、たまたま家にいた娘にサンプルで歌ってもらったらメンバーからGOが出たり笑。

 

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photo by 荒金大介(LIVE at SYNCHRONICITY’16 – After Hours -)

 

 

この曲はアルバムの中でもそのイメージを象徴している曲だと思う。

 

麻生:

なるほど。ソングライティングについて聞かせて下さい。

 

青木:

今作は割と一旦ざくっとしたトラックを作って、メールベースでやり取りするんだよね。その上で、秋山くんとフィジカルな部分や構成、プレイバランスを考えつつやり取りする。打ち込みで作るとどうしてもリッチな音で作ろうとしちゃうから、秋山くんの知識やプレイを交えて組み直していく。そして、コードの展開などを話し合って進めていく。展開ってポップスって意味でも一番大切な部分。僕らにもやっぱり展開があって、エモーショナルでダイナミクスがあるんだよね。自分はコンポーザー役として立ちながら、皆で作っていくんだよね。

 

麻生:

メールベースでやり取りする部分はdownyならではな気がしますね。今回のMVで作るリードトラックは?

 

青木:

凍る花だね。

 

 

麻生:

僕も凍る花だと思いました。この曲は今までのdownyらしさを残しながらも、新しさがありますよね。分かりやすく言えば、さっきも少し話したようなシンセが入ってて、今までになかったようなキャッチーな部分、口ずさめるようなポップさがある。今までのdownyの音楽にもキャッチーに聞こえるものもあるんだけど、なかなか口ずさめるものって少ないんですよね。でもこの曲はそういう意味でもポップさを持った曲だと思う。この曲ってどうでやってできてリードトラックとなっていったんですか?

 

青木:

この曲は実はシンセもバリバリだし、始めデモで送ったときにはね、イメージ的にボツられると思ったの。でもそういう予想に反して皆いいじゃん!って反応で。シンセこんなバリバリでいいの?って思ったんだけど、いいじゃん、たまにはいいじゃんって笑。

 

また、僕が作った最初のドラムトラックってもうちょっとポリリズムな感じで複雑だったんだけど、秋山くんの意見でもっと分かりやすくしようってことになって、もちろん技術的には難しいことを沢山やってるんだけど、そういう意味でのポップっていうか、耳に残すための引っかかりを試してみたいというのもあって、当初のドラムを解体して、みんなでやりとりするうちに今の形になったんだよね。

 

麻生:

downyにしては本当に新しい曲だと思います。どうしてこの曲のデモをみんな気に入ったんでしょうね?笑。

 

青木:

どうしてだろうね笑。もちろん僕はかっこいい!と思ってもらえるものをデモとして持っていっているつもりだけど、「めっちゃかっこいいね!」って反応はちょっと意外だった笑。で、ライブでやっちゃう?みたいな話になったから、とにかく一回作っちゃおうってことになって作って、それでライブでやるようになった。で、ライブで演奏しながら、レコーディングへ向けてさらに練り上げていったんだよね。だから、すごく今のdownyの中で象徴的で馴染んだ曲な気がする。

 

ライブの経験を踏まえてというのはもちろん、もともとdownyってマグマのようなバンドだと思うんだけど、今作の自分の中のイメージが、たぎるようなエネルギー、外から触られたくないっていうテンションで今回は曲をつめたかった。氷の中に火がいるみたいな、燃えてるんだけど触れないみたいな、そういうイメージ。そういう意味でもこの曲はアルバムの中でもそのイメージを象徴している曲だと思う。

 

麻生:

それってすごく面白いですね。そんなdownyとしての現在進行形のエネルギーやイメージがありつつも、僕はこの曲すごく今っぽいなとも思うんです。オンリーワンでありながらも今っぽさがある。そういうのがすごく面白い。ロビンさんは音楽をめっちゃ聴いてるけれど、そういう今の時代のエッセンスや同時代性を意図的に曲に盛り込んだりすることはある?

 

青木:

メンバー全員、音楽を沢山聴いてるし、自分の持ってるソフトとか機材もどんどん進化していくよね。でも、だからこそ意図的にではないにせよ当たり前に自然に入っていくもんだって思ってる。結局、何やってもdownyになってしまうし、それに自信を持ってるね。ただ、麻生くんの言うような今っぽさもあるから、「凍る花」はメンバーにボツって言われるかなって思ったの。音色も今どきな音だしね。だけど、この曲の反応はそんな予想に反して好評だった。それがアルバムの象徴的な曲になるなんて面白いよね。

 

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第六作品集『(無題)』ジャケット

 

■ 商品概要
downy
第六作品集『無題』
2016.9.7 On Sale
PECF-1140
felicity cap-257
定価:¥2,600+税
全9曲収録

 

1. 凍る花
2. 檸檬
3. 海の静寂
4. 色彩は夜に降る
5. 親切な球体
6. 孤独旋回
7. 「   」
8. 乱反射
9. 翳す、雲

 

■ ツアー概要
<downy  2016  『無題』 TOUR>
2016/10/13(木)  大阪Shangri-La
open/start :19:00/19:30 Adv 3780円(+drink)
info GREENS : 06-6882-1224

 

2016年10月14日(金)  名古屋JAMMIN'
open/start :19:00/19:30 Adv 3780円(+drink)
info ジェイルハウス: 052-936-6041

 

2016年10月16日(日)  渋谷WWW X
-WWW X  Opening Series-
open/start :17:30/18:30 Adv 3780円(+drink)
info VINTAGE ROCK tel : 03-3770-6900 (平日12:00~17:00)

 

ticket一般発売:2016年08月27日(土)
チケットぴあ / ローソン / e+(イープラス) / ZERO TICKET

 

total information :
VINTAGE ROCK tel : 03-3770-6900 (平日12:00~17:00)
www.vintage-rock.com

 

0610downy2138_2000

downy:


2000年4月結成。

 

メンバーに映像担当が在籍するという、特異な形態をとる5人編成のロック・バンド。

 

音楽と映像をセッションにより同期、融合させたライブスタイルの先駆け的存在とされ、独創的、革新的な音響空間を創り上げ、視聴覚に訴えかけるライブを演出。ミュージックビデオの制作、プロデュースもメンバーが手掛け、世界最大級のデジタル・フィルム・フェスティバルRESFESTに於いても高い評価を得る。日本に於けるポストロックの走りともされている。

 

青木ロビンは、zezecoとしての活動に加え、映画音楽制作、ゲストボーカルとしての参加、THE NOVEMBERS等のアーティストへの楽曲提供、アレンジ、プロデュースも手掛ける。音楽以外にも、空間デザインや、アパレルデザイナー等、多岐にわたって活躍。

 

青木裕は、unkieとしても活動。他にMORRIE(DEAD END)ソロプロジェクト等様々なプロジェクトに参加。ギタリスト、プロデューサーの他、CDジャケットのアートワークなど、イラストレーターとしても幅広く活動している。

 

仲俣和宏は、fresh!、YakYakYakとしても活動。

 

秋山タカヒコは、fresh!、BUCK-TICKの櫻井敦司が中心となって結成したTHE MORTALのメンバーでもある。長澤知之、スキマスイッチ、清春、黒夢、小南泰葉、ナオト・インティライミ等、レコーディング、ライブに多数参加。

 

石榴は、JUNO REACTOR 、VIOLET UK、SUGIZO、カンヌMIDEMショウーケース、GoldenEggs他、多数の公演映像演出を手掛けたりと国内外で活動中。

 

2004年活動休止以来、メンバー各々の活動は更に多岐にわたり、現在もなお、国内外のアーティストからの支持も多く、注目度も高い。現在までに、5枚のオリジナルアルバム、第五作品集のremixアルバムをリリース。2016.9.7 第六作品集をリリース。

 

downy-web.com

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INTERVIEW

乗り越えた先にあるポップとグルーヴ、RIDDIMATESの今 リリースパーティーいよいよ開催!

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6/21(水)に5thアルバム『OVER』をリリースしたRIDDIMATES。前作から実に3年。メンバーの脱退や加入、様々な時期を乗り越えて待望のアルバムが完成した。そのアルバムは実に爽快で軽やかだ。

 

今年の『SYNCHRONICITY』にも4年ぶりに出演。時代とともに変化してきた『SYNCHRONICITY』もRIDDIMATESのようなダンスサウンドはルーツと言えるようなもの。O-WESTに広がる熱いグルーヴ、笑顔に溢れたフロアにこのバンドが積み重ねた歴史が見えた。

 

7/22(日)には久しぶりのリリースパーティーを渋谷WWWで開催する。今作のサウンドがライブにどう昇華されていくのか。その開催ギリギリの最中、今作とRIDDIMATESのライブへの想いを聞いた。


 

インタビュー・テキスト・編集:麻生潤

 


 

もがいてもがいて自分らがいいと思える作品が出来れば、それはもう超えてるんだと。(CrossYou)


麻生:
前作から3年、5thアルバム『OVER』のリリースおめでとう!2016年の「Swandive」からも感じてたけれど、キャッチーさとグルーヴがバランス良く融合した爽快なアルバムに感じます。久しぶりのリリースになるけれど、今作はどういうところをテーマに取り組んでいきましたか?

 

CrossYou(T.sax):
そうですね、一言だと『超える』ってことになるんだと思います。

 

麻生:
超える?

 

CrossYou(T.sax):
はい、もうちょっと言うと、前のアルバムJOYでテーマだったPOPを突き進めつつ、去年のシングル収録Swandiveのダブルサックスによる2MC感のある曲や、前から持っていた辺境ミュージック、その全てを上回る、超えるアルバムでないと意味がないと思っていました。

 

ただ、アルバムのライナーノーツをヒサシさん(ヒサシtheKID)に書いてもらって、腑に落ちたというか、めちゃくちゃもがいて、メンバーやサポートしてくれた方々と納得の作品が出来て、ヒサシさんと呑んで話してライナーノーツ読んだら、あぁそうかと。それでよかったんだと。もがいてもがいて自分らがいいと思える作品が出来れば、それはもう超えてるんだと。

 

あとは『想いが言葉を超える』ってキャッチコピーは気に入っていますね。

 

麻生:
まさしくRIDDIMATESに相応しいキャッチコピーだね。

 

akirag:
敢えて何か一つのジャンルを狙うのではなくて自分達にある響きやビート、グルーヴ、作曲者が描く曲の雰囲気を素直に曲に落とし込む作業をしたのが今回のテーマになったのかなと。その結果、ジャンルも雰囲気も結構バラバラになった感はありますが、その全てを一枚のアルバムにして聴いてみると僕らにしか表現出来ないリディメイツサウンド、ブラスロッカーズサウンドに自ずと仕上がったと感じています。アルバムのジャケットは曲数と同じ13色で構成されているのですが、その色も一つ一つはバラバラでも合わさる事で一つの作品に仕上がっているのも通じています。

 

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削ぎ落とす作業をしていってるのも聴きやすさに繋がってるのかも。(akirag)


麻生:
アルバムジャケットは曲数と同じ13色で構成されてるんだね!個人的にも聴いてるとバラバラというよりもRIDDIMATESならではのジャンルのあり方を体現してる気がする。それがポップで軽やかで力の抜けたグルーヴに昇華されてるなって。それがすごく心地良い。また、新曲の数々の音源を比べると2016年の公開された「Swandive」よりも一層聴きやすくなってる気もします。そこからの変化って何かありますか?

 

CrossYou:
引き算は結構やりましたね、今まで自分が全部盛りのアジテートさせる音楽が好きでリディメイツもそうだったんですけど、徐々にメンバーの色が出てきて、真ん中ぐらいになったというか、こっちもできるんだよっていうね。ただ、今後は両極端でもいいかなとも思っています、ガチャガチャしてる曲もあれば、シンプルなのもあったりと。

 

akirag:
前作のリリース後、キーボードの脱退もありサウンド面で再考する必要がありました。新たにキーボードを入れるのか否か。メンバーで話しあった結果キーボードは入れずに曲を、そして音をシンプルに間を作る感覚で作っても良いんじゃないかと言う結論に至ったのもあって割と削ぎ落とす作業をしていってるのも聴きやすさに繋がってるのかもしれません。

 

麻生:
児玉奈央ちゃんをゲストに迎えたSpanky Wilsonのカバー「LOVE LAND」。ライトで優しいカバーがとても印象的です。唯一のボーカルナンバーだけど、共演するにいったった経緯は?また、どういうアプローチでこういうカバーになったんだろう?

 

CrossYou:
まず、ひとつに高校の先輩ってのが大きくて、結構前から、一緒にやりたいとは話してて、ついに叶った感じです。1作品に1曲はボーカルを入れているので、次何やろうかって話してて、ベースの大ちゃんがSpanky Wilsonの別曲を持ってきて、それいいねってなったんだけど、それなら、この曲いいよって俺の好きな曲を提案して決まった感じです。実はCharles Wrightが原曲なんですが、Spanky Wilsonが唄って有名になった曲で、Charles Wrightがメローで、Spanky Wilsonがアッパーな感じ、僕らのはその中間な感じですね。

 

RIDDIMATES / LOVE LAND feat.KODAMA NAO【OFFICAL VIDEO】

 

 

 

 

曲的には一昨年でも去年でも出せたのですが、出さなくて良かったなと、ちゃんと必要な年月でした。(CrossYou)


麻生:
前作から3年ということで、またアプローチ方法も違ったと思うんだけど、意識して取り組んだことは?

 

CrossYou:
結構毎回なんですが、『現状に感謝しながらも満足せず、新しい事へ挑戦』というのが常にあるので、エンジニア、レコーディング・スタジオ、マスタリング・スタジオ、アートワークを全て新しい方々、新しい場所で行いました。

 

akirag:
やはり僕らはそれぞれの曲の熱量を大切にしたいので、レコーディングの際もそこを凄く意識して個性ある13曲を仕上げていきました。

 

麻生:
確かに新しい個性と今までの普遍的なRIDDIMATESの良さを感じます。メンバーの脱退や加入を経てようやく生み出した1枚。より新しいポップさ、キャッチーさとともに乗り越えてきた確かなグルーヴを感じますね。

 

CrossYou:
前作のアルバムから3年ってのは、振り返ると苦労したのかなと、メンバーが抜けて、それが固まるまで。曲的には一昨年でも去年でも出せたのですが、出さなくて良かったなと、ちゃんと必要な年月でした。ただこっからエンジンかけて行きますよ~!!

 

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熱量を大切にしているからなんだと思うんですが、レコーディングの際ファーストテイクで大体集中力が無くなっちゃうってのが僕らの癖です。ほとんどの曲がファーストテイクが採用されているように感じますね。

 

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photo by Yosuke Torii(SYNCHRONICITY’17)

 

 

なんでも二面性を持っていると思うので、その二面性を感じてもらえたらと、このステージにかける気迫と、みんなを楽しませたいっていうシンプルな気持ちを。(CrossYou)


麻生:
4月は『SYNCHRONICITY』で久しぶりに一緒にできたけれど、本当に素晴らいライブだった。『SYNCHRONICITY』以前からだからもう何気に付き合い長いよね。4年ぶりの出演いかがでしたか?

 

CrossYou:
まず、久し振りに『SYNCHRONICITY』に出演できて感謝です。僕らは『SYNCHRONICITY』に出演してから、とんとん拍子で、クアトロワンマンや数々のフェスやフジロック、朝霧JAMにも出演できたと思っているので、それに感謝。そして、その初の『SYNCHRONICITY』から結構経ったので、そこはクオリティが上がってないと駄目だなと単純に思います。もっとやれると思いますし、メンバーの演奏はもちろん、楽曲的にも聴かせる部分とアゲる部分の差し引きができるようになってはいるのかなと。

 

麻生:
各地のフェスやイベントで培ってきた経験がしっかりライブのグルーヴになってるなって感じた。グルーヴって最近思うんだけど、本当に積み重ねだよね。不思議なくらい。さて、いよいよ渋谷WWWでのワンマン、楽しみにしてます!最後にワンマンへ向けて一言お願いします。

 

CrossYou:
今までの人生全てかけて吹きます。でもお祭りなんで気軽に来てほしいですね。なんでも二面性を持っていると思うので、その二面性を感じてもらえたらと、このステージにかける気迫と、みんなを楽しませたいっていうシンプルな気持ちを。


 

RIDDIMATES リリース情報:


RIDDIMATES 
5th full ALBUM『OVER』
2017年6月21日(wed)Release!
価格:¥2,300(税抜価格)
品番:ROMAN-014
発売元:Roman Label / BAYON PRODUCTION
販売元:PCI MUSIC

 

[Track List]
1. For The Beats
2. Come On
3. Walk Song
4. Swandive
5. Over Against
6. The Barber
7. Drop
8. Love Land feat. Kodama Nao
9. Spider’s web
10. Bacon!!
11. Garagardoa
12. Sunset Glow
13. Clam Chowder


 

ワンマン情報


『OVER』RELEASE PARTY!! ONEMAN SHOW!!
日時:2017.07.22(sat)
時間:OPEN 18:00 / START 19:00
場所:渋谷WWW
料金:前売¥3,000- / 当日¥3,500-

 

■RIDDIMATES
ブラスロッカーズ・サウンドを掲げ、ありふれた音楽ではない、刺激のある音楽を創りだし、日々の喜びに変えるバンド「リディメイツ」。熱くて、男臭くて、音を楽しんでいて、ご飯を良く食べる。生活の一部に音楽が常にある、そんな願いがあるんだか無いんだか。本気で遊んで、本気で音楽する、そんなバンドの物語。2014 年春に4 枚目のアルバムを発売し、リリース・パーティのワンマンを渋谷クアトロにて満員御礼の大成功に収め、そのままの勢いで『FUJIROCK2014』に出演。その際「来年はもっと上で!」と言ったら2015 年はリーダーCrossYou がOASIS、Noel Gallagher のホーン隊として『FUJIROCK2015』に出演しちゃう、飛び級事件勃発。それ以降も『りんご音楽祭2015』出演など各フェスで活躍、2016 年はシングルep をリリースし京都FM でパワープレイに選ばれる。

 

オフィシャルサイト:
http://brassrockers.com/

 

プリント

RIDDIMATES『OVER』アルバムジャケット
 

profile

RIDDIMATES プロフィール写真

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